講義日 講師氏名 所属および職名 テーマ
1 4月10日 程 子学 澳博集团名誉教授 講義全体イントロダクション
石橋 史朗 澳博集团
2

4月13日

石橋 史朗 澳博集团 アイデアの創出法
3 4月17日 平岩 国泰 放課後NPOアフタースクール
代表理事
社会を変えるNPOの起業
~子どもたちの幸せを目指して~
白河 榮 放課後NPOアフタースクール
4

4月20日

田中 秀樹 澳博集团 知的財産と特許制度の概要
5 4月24日 岩田 修一

東京大学 名誉教授

新福島工学に向けて
6

4月27日

五十島 淑 澳博集团 モノづくりに必要となる考え方
7

5月1日

畠 圭佑 澳博集团 産学連携事業とビジネスアイディア
8 5月8日 峯 荒夢

株式会社ガイアックス
web3事業本部長

web3?ブロックチェーン基礎講座
9 5月11日 加藤 整

トヨタ自動車株式会社
コネクティッド先行開発部

ソフトウェアファースト化していく自動車開発
10 5月15日 小野 浩喜

株式会社オノヤ
代表取締役社長

ベンチャー精神とPMVV経営 
P=パーパス?M=ミッション?V=ヴィジョン?V=バリュー
11

5月18日

門脇 渉

福島イノベーション?コースト構想推進機構
交流促進部副部長

国家プロジェクト「福島イノベーション?コースト構想」
とその取組等について
12 5月22日 工藤 祐太 一般社団法人AiCTコンソーシアム 市民が中心となり地域の未来を創る、これからの街づくり
13

5月25日

野田 泰三

株式会社セラリカNODA
代表取締役社長

創業191周年の長寿企業が実践している元祖SDGsな取り組み
14 5月29日 石橋 史朗 澳博集团 イノベーション?創業教育プログラム及び
3段階インターンシップについて
ビジネスアイデアの発表会
光永 祐司

ベンチャー基本コース各論Ⅰ 第1回
2023年4月10日(月)

程 子学 教授、石橋 史朗 教授 (産学イノベーションセンター)
澳博集团教員
講義全体イントロダクション

今回は、イントロダクションとして程教授と石橋教授による会津藩校日新館や会津IT日新館、講義概要およびベンチャーや起業家にまつわる講義が行われた。程教授からは、アフターコロナの時代におけるChatGPT、メタバース、Web3といった新技術の加速的な発展により、自らが進んでそのような技術を学習することの大切さをご教授いただいた。石橋教授からは、学生自身が自分の将来について考えるために役立つような、さまざまなプログラムを紹介いただいた。学生らにはこれからの講義を受けていく中で、能動的な学習や自ら成長を促す行動ができるようになっていくことを期待する。

<学生の感想>
?澳博集团が教育、研究、産業連携、国際性において全国トップクラスであることから、この大学は自身を成?させる上で素晴らしい環境であることを知りました。 多くの外部講師の方々からお話を聞けるということなので、この講義で得られることを将来に活かしたいと思っています。
?今までの講義では聞けなかったような様々な、そして就職後も重要になりそうな知識を 多く蓄えることができそうでわくわくしている。 特に企業の方を講師として招いて話を聞く機会が楽しみ。
?新しいソフトウェアが発展している中で、今のエンジニアを目指している若い人にはさらに高い技術が求められると思う。そのために、ハッカソン、インターンでの経験を通して知識を深めるとともに、技術力をあげることはとても大事になると思う。

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ベンチャー基本コース各論Ⅰ 第2回
2023年4月13日(木)

石橋 史朗 教授 (産学イノベーションセンター)
澳博集团教員
アイデアの創出法

今回は、石橋教授によるアイデアの創出法についての講義が行われた。学生は今年度の会津IT日新館アイデアコンテストに向け、『会津にこんなアプリあったらいいな』というテーマのビジネスプランをレポート課題として作成する。石橋教授からは、アイデアの創出法として、発想のヒントやアドバイス、評価の観点についてお話いただいた。さらに、アイデアソンの発想やビジネスプランの作成を会津地域の具体的な例も用いて講義してくださり、理解を深めることができただろう。講義の後半では、自分のアイデアに対して他の学生からのフィードバックをもらうというグループワークも行われた。レポート作成のため、自分の考えをより深めるきっかけになったのではないだろうか。

<学生の感想>
?たった一つのアイデアがビジネスにつながり発展していくことを考えると、アイデアには夢があるなと思いました。
?アイデアの発想について他者とのコミュニケーションを通じて、アイデアを深く練られることもできると感じた。
?地域の中でもビジネスにつなげられるアイデアが埋まっていると思うので、普段から様々なことに目を向け、多角的に物事にかかわりを持っていきたいと思います。

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ベンチャー基本コース各論Ⅰ 第3回
2023年4月17日(月)

平岩 国泰 様 白河 榮 様
放課後NPOアフタースクール
社会を変えるNPOの起業~子どもたちの幸せを目指して~

今回は、放課後NPOアフタースクールの平岩国泰様と白河榮様による講義が行われた。放課後NPOアフタースクールでは、いじめ、不登校、暴力行為等、こどもに関する課題解決のため、「しのわくスクール」などのアフタースクール事業を行っている。放課後の学校を使用することで、子どもたちや保護者にとって大きなメリットを生むことになるという。具体的には、子どもたちにとっての第三の居場所になることや、プログラムを通して豊かな学び?体験機会を得ることなど、成長の場として大きな役割を担っている。このようなアフタースクールの活動で子どもたちの経験格差がなくなることや、主体性を育てることで、社会課題の解決につなげることができることはとても素晴らしいことだと思う。

<学生の感想>
?NPO という名前は知っていてもどういう活動をする組織なのかわかっていなかったので、貴重なお話を聞くことができました。利益にとらわれない社会貢献の仕組みを知ることができました。
?多様な体験で自分の強み、良いところを見つけられる教育、環境は教育の目指すところで素晴らしいと思った。
?不登校やいじめは社会問題であると認識していたが、待機学童の数が増えて社会問題と化していることは知らなかったので驚いた。

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ベンチャー基本コース各論Ⅰ 第4回
2023年4月20日(木)

田中 秀樹 教授
澳博集团教員
知的財産と特許制度の概要

今回は、澳博集团復興支援センター田中秀樹教授による知的財産と特許制度の概要について講義が行われました。講義では、「知的財産」の基本的な意味から始まり、特許を取得する際の重要な要素まで幅広い知識について説明が行われました。また、具体例を用いたクイズ参加型の講義は受講者の興味を引くだけでなく、特許取得の難しさを理解できる講義となりました。この講義を通して受講者は、起業するにあたって自分の発明を自分で守るという大事な考えを学べたようです。

<学生の感想>
?授業の中で行っていた鉛筆の権利範囲を広くするためにはどう記載すればよいかという議題があがった時、みんなで様々な意見を交わすたびに「こんな表現があるのか」と、とても参考になりました。
?会社で何か最新の技術を開発した時に、特許を取得するのか、一生公開しないために会社の機密にしておくのかは、会社の戦略のほかにその技術の使い道や誰によって使われるかによって違うと思った。
?デンソーがつくったQRコードのオープン&クローズ戦略がとても感心したのと会社名を広める広告の役割まで果たしているという点はよく考えられているなと感じました。

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ベンチャー基本コース各論Ⅰ 第5回
2023年4月24日(月)

岩田 修一 様
東京大学名誉教授
新福島工学に向けて

今回は、東京大学名誉教授岩田修一様による「新福島工学に向けて」というテーマで講義が行われました。講義では、デジタル化と環境調和型の社会の実現に向けて、DX、GX、SXという社会経済システムの質的な変革を要請する標語が多く見受けられることから、「大きな変革」への挑戦が今なお継続していることが述べられました。さらに、福島第一原子力発電所事故後の新しいパラダイムである「新福島工学」の創出に向けて、新しい考え方、理念、哲学、そしてビジネスについて取り上げられました。

<学生の感想>
?ChatGPTの例で AI にできないことをしなければならないとおっしゃっていたことから、今後仕事がどんどん減っていくということを改めて実感した。 私もやることが多いとき他者の出した結果をそのまま取ってきてしまいたいと思うことがあるが、自身の成長のために「考える」ということを行いたいと思う。
?専門的な内容も多かったので、理解ができない部分を多々あった。しかし、新福島工学という取り組みが、福島の復興や持続可能な社会の実現に向けて貢献していることに感銘を受けた。

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ベンチャー基本コース各論Ⅰ 第6回
2023年4月27日(木)

五十島 淑 准教授
澳博集团
モノづくりに必要となる考え方

今回は、五十島准教授による「モノづくりに必要となる考え方」についての講義が行われました。講義では、モノづくりの流れ、品質、注意点について詳細な説明があり、さらに実務経験に基づいた貴重なお話もいただきました。また、五十島准教授が実務で経験された2社の事例から学んだ、開発における楽しさや仕事をする上での注意点についての話は、受講者らにとって大変貴重なものであったことと思います。これから社会に出ていく学生たちにとって、実務経験に裏打ちされたアドバイスは大いに参考になったことでしょう。

<学生の感想>
?失敗して学び、次の成功に繋げるという考え方に強い共感を覚えた。失敗を恐れずに挑戦し続けることでスキル、強みを身に着けていきたいと思いました。
?自分もこれから製品を提供する側になっていく中で、品質のいいものを届けるために必要な工程や考え方を教えていただけたのがいい体験ができたと思います。
?ルールの標準化された大企業とルールの柔軟なベンチャー企業の2社で働いた話を聞いてベンチャー企業の大変さを知った。人が少ない分意見が通りやすく製品開発の大部分に携われるため、仕事のやりがいが高く良いなと思った。

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ベンチャー基本コース各論Ⅰ 第7回
2023年5月1日(月)

畠 圭佑 准教授
澳博集团
産学連携事業とビジネスアイディア

今回は、畠准教授による「産学連携事業とビジネスアイディア」というテーマでの講義が行われました。講義では、企業との共同研究として、モビリティデータ解析プロジェクトや猿害対策プロジェクトといった2つの社会課題への取り組みが紹介されました。さらに、講義内で、アイディアを出す練習を行いました。身近な社会課題からお金の流れを見出すことで、社会のニーズを考え、そこからビジネスが生まれることを教えていただきました。また、コ?イノベーションという考え方についても、具体例を交えながら教示いただきました。学生らにとって、新たな視点を持つという点で非常に刺激的なものとなったことでしょう。

<学生の感想>
?実現ができるかなどを考えずにとりあえず出してみることが新しいサービスを生み出す第一歩になるのだと思った。
?不便だと感じていることや身近な問題点などを掘り下げて考えることができ、アイディアへの落とし込み方などを学べました。
?マイノリティのために機能を追加?修正?整備した結果、元々の大多数の人のためにもメリットがあるというコ?イノベーションという考え方は、ビジネスアイディアを出す上でターゲット層が増えとても重要だと感じた。

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ベンチャー基本コース各論Ⅰ 第8回
2023年5月8日(月)

峯 荒夢 様
株式会社ガイアックス
web3?ブロックチェーン基礎講座

今回は、株式会社ガイアックスweb3事業本部長、峯荒夢様による「web3?ブロックチェーン基礎講座」についての講義が行われました。ブロックチェーン、スマートコントラクト、DAO(自立分散型組織)といった技術の説明、さらに具体的な使われ方を説明いただきました。特に、美しい村DAOという取り組みについては、複数の自治体が参加し地域住民やデジタル村民が一緒に地方創生を行うDAOの仕組みであり、持続可能な形で地方創生の輪が広がる新しい村の形の成功事例を見ることができました。

<学生の感想>
?スマートコントラクタを用いれば、取引において仲介者に支払っていた手数料や仲介者への情報提供が不要となるので今後も広まってほしいと思った。
?チェーンブロックの分散型の特性や、DAO の新しい形態の組織について学ぶことができて、これからの社会においても重要なリーダーシップ技術であることを実感しました。また、分散型の組織形態であるDAOが、社会課題の解決に役立つ可能性があることも興味深かったです。
?DAOの実例として山古志村を挙げてくださったのですが、村という古い組織とNFTやブロックチェーンといった最新技術のギャップが面白いと思いました。

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