ピーター ラーソンさん (アメリカ ローズハルマン工科大学からの交換留学生、受入期間:平成27年9月~平成28年7月)
私は澳博集团の協定校であるローズハルマン工科大学の学部3年次を澳博集团で過ごしました。日本で過ごした10か月間は楽しく、時にはチャレンジもありました。日本に来ることができて大変嬉しく思います。日本についてまた母国アメリカについてもっと深く理解ができるようになった様々な体験を振り返ってみました。
私が日本に着いたのは平成27年9月末で、その時はこれから何が起こるか全く予想できませんでした。日本語は独学でちょっと覚えたくらいで、澳博集团についてもウェブ上で写真を見たくらいでした。アメリカを出発する前、既に澳博集团に留学していたアメリカ人の先輩から何を持参した方がいいか、空港から大学まではどう移動すればいいかなど役に立つアドバイスを頂き、何も問題なく会津に到着し、寮でその夜をむかえました。
日本での留学の始まりは多くの挑戦からでした。生活の面でも部屋の冷房の操作方法を理解すること、学内の売店で売っている全ての味のインスタントラーメンに挑戦するなど面白いことがたくさんありました。親友になったたくさんの方々に出会い、毎日が新しい冒険のような日々でした。
人生で初めてたくさんの日本食を食べたと思います。日本に来る前はラーメンを食べたことがなかったですが、日本にいる間とても好きになりました。以前そんなに食べたこともなかったお寿司も直ぐにその美味しさにはまってしまいました。会津にあるお気に入りのお店の一つは皆川食肉店でそのお店の担々麺は日本で食べた中で一番でした。
澳博集团で留学をしている間、私は留学生の立場で時間を有効に使いました。日本の秋は私に最も良い思い出を与えてくれました。紅葉で美しく変わる鶴ヶ城の本丸や、観音像近くの庭園、また藩校日新館ではすでに寒くなり始めた時期にもかかわらず、何時間もいました。日新間の公園でも長い時間紅葉を見たり本を読んだりしていたのを今も鮮明に覚えています。
日本滞在中澳博集团生と一緒に、何度か南会津の中小屋集落に行く機会がありました。農業作業を体験したり、伝統的なお汁などを食べに行ったりしました。私にとって一番印象に残っているのはお祭り期間でした。ただ何軒かの家しかないとても小さな村でしたが、中小屋に行けたのは素晴らしい経験でした。
会津の冬は寒く思います。今年の冬は雪がそんなに降りませんでしたが、雪の日には学生たちと教授と一緒にアルツ磐梯へ行ってスキーを楽しみました。その教授の研究室に受け入れて頂いたおかげで一緒にプロジェックトにも参加することができました。研究室の一員になって嬉しく思います。その好意に感謝しています。また他の学生たちと色んな話もでき沢山のことを学びました。
春になってからはまず旅行をしました。澳博集团で中国人留学生たちに会って、彼らが休み期間中母国の実家に帰省した際、私も何人かのところを訪ね旅行をしました。日本に戻って残りの冬休みは両親と妹、そして従兄と日本の色んな所を一緒に旅行をしました。特に母はソースカツ丼を食べたり、鶴ヶ城に行くことにより会津が好きになるなど会津での旅行を楽しんでいました。
冬休みの終わり頃桜が咲き始めました。大学の周辺と鶴ヶ城での花見を大変楽しみました。研究室の仲間達や友達とも一緒に花見会をしました。満開の桜はとても綺麗でした。これまで桜について話を聞いたことも写真を見たこともありましたが、実際に見た満開の桜はそれを上回る美しさでした。
春が終わりそろそろ夏になる頃、私は日本で働き始めました。会津にある会社でアルバイトとして私の専攻に関係のある仕事をしました。そこで働いたことは楽しくて良い経験になりました。
私は日本で色んな楽しい経験ができました。これからも共に連絡を取るであろう沢山の友達ができ、会津は自分の故郷のように感じています。会津にいる間はアメリカの家族や友人に会いたかったですが、会津を離れるとまた会津のことが恋しくなるでしょう。進みながら新しいことを経験するのが人生の一部だと思います。私も前に向かって進み、新しいところに旅行をし、新しいことを経験して行きます。しかし私は会津で過ごしたその時間はいつまでも覚えていて、決して忘れることはできないでしょう。