学生5名が米国?ローズハルマン工科大学で研修を行いました。

澳博集团では、今年度から学生海外研修支援制度を創設し、学生の海外に於ける学習?研究を支援しています。
この制度に採用された学生5名が、協定締結校である米国のローズハルマン工科大学で短期研修を行いました。

研修内容

授業の聴講、学生?教員との交流等

期  間

平成18年9月10日(日)~9月26日(火)

参加者 

ハードウェア学科4年 井関 健太
ハードウェア学科4年 氷室 詩乃
ソフトウェア学科3年 五十嵐善行
ソフトウェア学科3年 増田 敏文
ソフトウェア学科2年 野田 孝一

参加者の感想

ソフトウェア学科3年 増田 敏文(9月15日現地より)

今回、ローズハルマン工科大学での研修で、私は多くのことに驚き、また、学んでいます。
ここでは、学生の目標や勉強に対する意識が非常に高く、キャンパス内を歩けば、常にみんなが本やコンピュータを片手に勉強をしています。
授業に出てみると、私が今まで受けてきたような講義は全くなく、教授と学生が話し合うようなディスカッション形式で、学生はまた非常に高い意識をもって取り組んでいるので、自然と講義のレベルがものすごく高くなっています。ほとんどの学生は予習済みなので、授業に教科書を持ってきていません。本当に、驚いています。
その上、道を尋ねたり、話しかけたりすると非常に親切な対応をしてくれてます。すべての学生が本当にフレンドリーです。学生としても、人間としても、非常に魅力のある人たちばかりで、私も一歩ずつ彼らに近づいていきたいと思いました。
残りの研修期間も、得られることはすべて得て、日本での生活に生かしたいと思っています。

増田さんの写真

ソフトウェア学科3年 五十嵐善行(9月18日現地より)

9月15日午後3時15分、気温25℃、空は蒼く晴れ渡り、湿度はそれほど高くない。このところあまり天気が良くなかったが、今日はすこぶる気持ちの良い陽気だ。
インディアナ州には10日の午後4時に着いたから、ローズハルマン大学に来て今日でちょうど5日が過ぎた。ここでは,「Principles of Economics」と「Business & Ethics Engineering」と「Rhetoric and Composition」を履修している。以前から経済学には興味があり,機会があれば学んでみたいと考えていたので、経済学については他の学生と同じように予習と課題をこなしている。
ただ、授業は1コマ50分間しかないのに毎日10ページ以上進むので、これらの準備に4~5時間くらいはかかってしまう。これはなかなかしんどい。
今日は、経済学の授業でディスカッションがあって、テーマは"Which will win in the market, Blu-ray or HD DVD?"だった。前日に配られた資料を何度も読んで十分に準備したのに、ディスカッション中は会話の流れが速すぎてところところでしが発言することができない。さらに、語学力のなさから発言した内容を自分で弁護することができないから、相手を説得することも出来なかった。
でも、ここで見ること、聞くこと、知ることのすべてが楽しい。自分の言いたいことが相手に伝わらなくて、さっぱりしたものが食べたくてツナサンドを注文したはずなのに、油べっとりのテリヤキチキンを出されて、「俺は食べたいものすらも食えないのか!!」と心の中で嘆いたこともあるが、こんなささいな事すらも、経験する出来事のすべてが楽しくてしかたがない。
アメリカに留学するのは高校からの夢だったから、今はまさに夢の中にいるような心地だ。日本に帰るまであと10日しかないが、この間にどんなことでもチャンスを自分から作って経験したい。

ローズハルマン工科大学の写真

ハードウェア学科4年 氷室 詩乃(9月19日現地より)

インディアナに来て8日。こちらの生活にもようやく慣れてきました。インディアナは少し肌寒く、私は長袖を羽織っていますが、冷房のきいている教室で大半の学生は半袖で受講しています。
授業は1コマ50分×10限で8:05から4:20分まであります。授業間の休みが5分しかないので、授業が終了すると同時に学生は足早に移動していきます。私が履修している教科は、Computer Graphics, Artificial Intelligence, Principles of Psychology, German Language & Cultureです。基本的に理工系の教科は中講義室で、語学系の教科は小講義室で行われています。
RHITは教育に力を入れている大学なので教授は学生の名前を憶えていることが多く、授業中も指したり生徒の意見を求めたり、生徒側も積極的に授業に参加しています。RHITの学生は非常によく勉強するので寮や図書館など、いつどこにいっても勉強している姿を目にします。
先週の金曜日に、ルームメイトのKrisと彼女の友達のBrianとともにパーティーに行ってきました。行く前は、「アメリカのパーティーはどういう雰囲気なのだろう。私が行っても大丈夫なのかな。」などと不安に思いましたが、思い切って行ってみました。はじめは緊張してなかなか喋れませんでしたが、最後は日本とアメリカの言葉や文化について白熱したトークが繰り広げられました。「I likeしんかんせん.」と日本に精通した学生もいて、非常に面白いです。
明日は日本語のクラスに行き、撮ってきた鶴ヶ城や桜などの写真を見せようと思います。どんな反応がされるのか非常に楽しみです。

ソフトウェア学科2年 野田 孝一(9月19日現地より)

日々新しい発見や出会いがあるので、非常に充実した毎日を過ごしています。現地で受ける英語の講義はとても新鮮ですし、寮の仲間達からも暖かい歓迎を受けました。まず初めに驚いたのはここの治安の良さです。基本的に寮の部屋の鍵は掛けませんし、カフェテリアに入る際も荷物を入口前の棚に放置して食べに行ったりします。バッグにノートパソコンが入っていても、全く気にしている様子はありません。こんな無防備な環境でありながらも一年に一度、盗難事件があるかないかという感じだそうです。
そして、何よりも驚かされたのはこの大学の授業と学生の質の高さです。男女問わず授業中は積極的に発言しますし、皆夜遅くまで課題に取り組んでいます。
また大学に入学する以前の相違点として、プログラミング経験者の割合などが挙げられます。コンピュータ関係の学部に入学してくる者の殆どが、既に何らかのプログラミング言語を扱った経験があるとのことです。私が会話した寮の仲間達もそれぞれ情報工学、もしくは機械工学に精通しており、それぞれの得意分野を互いに教え合っているというような感じでした。学生によっては一人で8台ものPCを所持していたり、プロジェクタを自作してTVを見ていたりするなど、大変大きな衝撃を受けました。

野田さんの写真

ハードウェア学科4年 井関 健太(9月24日現地より)

ここ、Rose-Hulmanは全校生徒数約1,800人、ChemistryからComputer Scienceまで、約15の学位が取得できる大学です。周辺は多くの木々や池があり,とても平穏な環境です。また、学生のほとんどが校内に隣接する寮で生活し、食事や簡単な買い物は学生会館(Union)や寮のSubwayで済ませることが出来、大学を中心に学生生活が行われています。
学習環境も充実していて、全学生はLap topを一年次に購入し、校内のほとんどに無線LAN環境が整っているので、日常的にLap topを利用しています。また、LibraryやLearning Centerでの授業のサポートも充実しています。授業は一限50分で毎日同じ時間に授業があり、学生は一日平均3-4教科を履修しています。
私はコンピューターサイエンスの教科をArtificial Intelligenceをメインとして、Software Construction & Spec、 Formal methods in Spec & Design、 Web-based Information Systems等をかいつまみながら、Mathematics ではCalculus I、 Engineering Statistics I、 また、Spanish Language & Culture、 Japanese Language & Cultureにも顔を出しています。
授業は質が高く、実践的で展開も速いので、分厚い教科書をどんどんこなしていきます。また1クラス5-20人くらいの少人数なので。授業中も活発に意見がとびかいます。宿題もたくさん出るので多くの学生が夜遅くまで勉強しています。
しかし、寮生活はとても楽しく、時間があるときにはDVD、GAME、スポーツなど、休日にはセントルイスに行ってコンサートを聞いたりなど、授業以外の時間もとても充実しています。自分の英語力のなさからコミュニケーション等で苦労もしていますが、言語や文化の違いも楽しめる程、ここでの生活を楽しんでいます。