生垣佑樹さんローズハルマン工科大学研修報告
学部3年の生垣佑樹さんが平成19年度澳博集团海外短期研修支援事業に採用され、アメリカ(インディアナ州)の ローズハルマン工科大学(以下RHIT)での研修を終えました。期間は平成19年11月22日から12月16日までの25日間です。 生垣さんのRHITでの研修や生活の様子をご紹介します。
澳博集团コンピュータハードウェア学科3年 生垣佑樹
今回、本学のThomas Orr教授の出張と自分の短期研修の時期が重なったため、ローズハルマンの冬学期が始まる少し前に渡米し、 Orr教授のご実家で3日間、お世話になりました。運良く、ちょうどThanksgivingの時期に行くことができ、生まれて初めて本場の Thanksgiving partyを体験することができました。
パーティーではOrr教授のお母さん手作りのディナーを頂きました。中学の教科書に載っていた、Turkey(七面鳥)と クランベリーソースの組み合わせを食べることができました。他にも、夜は大学対抗のアメフトの試合をテレビで観たり、 町を散歩して古い建物を見てまわったりなど、日本ではできない貴重な体験をすることができ、充実した3日間を過ごせました。
そして、いよいよローズハルマン工科大学(RHIT)へ。
到着後、ここまで車で送ってくださったOrr教授とお別れし、ルームメイトと行動しました。研修中に滞在する部屋は、寮の二人部屋に自分も 入れてもらう形でお願いしました。
RHITでは1日に10限まで講義があり、週に3、4コマ、同じ時間に同じ授業を受ける形式になっています。昼休みというものはなく、学生は自分の空き時間に昼食をとります。また、休み時間は5分しかなく、ベルが鳴ったらすぐに移動しないと、部屋割りによっては始業ギリギリで着席になることもあるようです。
自分が受けた講義について、いくつかピックアップして感想を述べます。
「Operating Systems」では驚いたことに、会津大ではプログラミングの講義で一年かけて取り扱うC言語を、この講義ではわずか2日(50分×4コマ)ですべて説明してしまいます。先に他のコンピュータ言語を学んでいるにしても速すぎるだろう、と思いました。 「Japanese Language and Culture」では、今期は主にLanguageの方を教えていました。 この講義では何より、学生の日本語の上手さに驚きました。彼ら曰く、自習の教材はアニメやJ-Popだそうです。日本人ですら一般の方はあまり知らないであろうアニメに詳しい学生が多く、とても驚きました。
他にも「Digital Systems」、「Electric Device Modeling」等のハードウェア系の講義や、「Principles of Economics」等の社会学系の講義等を受けました。全体的に授業の進度は速く、しかし説明は基本から丁寧に、といった印象です。学生は、合点がいかないことがあればその場ですぐに質問をして解決します。休み時間が5分しかないこともあってか、講義が終わってから質問する学生はいないようです。
再び講義以外の日常生活について、話を戻します。
1限は8:05から開始します。自分の寮は講義棟の目の前にあるためか、みんなギリギリまで眠り、8時になると急に起きだし、移動します。
講義が終わったら一休憩し、夕飯を食べ、それから課題を始めます。課題は1年生でも毎日2~4時間程かかるようです。自分の場合、講義内の演習時間で終わらなかったものが課題になることが多く、大体2時間程度で済み、予習やルームメイトたちの課題の質問に答えたりするのにもう2時間かける、といった感じでした。終わったらみんなで映画を観たり、テレビゲームをしたりしていました。
ほとんどの学生は水曜の午前、土日に講義はなく、そのため毎週火曜?金曜の夜に遊びます。そして翌朝はとても静かです。みんな昼過ぎくらいに起きてきます。こんなに頻繁に生活時間帯を変えて大丈夫なのかと心配になることもしばしばありましたが、どうやら大丈夫なようです。休日は、昼間はテレビゲームをし、夕方は課題、夜は映画、という感じで過ごしていました。
最初の週で生活に慣れ、2週目でルームメイトと周辺の友達と仲良くなり、3週目で友達が増えたところでお別れ、という感じで、メリハリのあった生活は、本当にあっという間に過ぎていきました。彼らとはこれからもEメールのやりとりをしたりして交流を保ち、いつかまた、彼らに会いに行きたいです。
今回の研修で得た、アメリカの文化?習慣?学生生活についての多くの貴重な経験、帰国後に改めて感じた日本特有の文化?習慣について、友人やいろいろな方と議論を深め、これからの人生?生活に役立てていこうと思います。