学部3年の中島文雄さんと学部1年の藤沼淳一さんが平成19年度ローズハルマン工科大学短期研修支援事業に採用され、 アメリカ(インディアナ州)のローズハルマン工科大学(RHIT)での研修を終えました。期間は平成20年3月12日から 3月29日までの18日間です。中島さんと藤沼さんの研修や生活の様子をご紹介します。


研修報告

学部3年 中島 文雄

研修に行くに当たって私は2つの目的を持っていました。1つは自分が学んできた英語がどの程度使えるかの確認です。 現地でのルームメイトやその友達との会話は、日本で売っている教材についてくるCDの英語とは比べ物にならない程スピードが速く、 何を言っているのか理解するのに何度も聞き返すことになりました。同じように私が伝えたい事も2度以上繰り返し言わないと通じませんでした。 このままではまずいと思い仲良くなった友達に、LとRはどうやって発音するの?どう違うの?などと聞いたりして理解できるようにつとめました。 本に書いてあることや学校で習ったこととは違うことがたくさんあり、良い勉強になりました。

もう1つは、同じ分野を学ぶ違う国の学生を見ることです。前々からRHITでは質の良い授業をし、学生は意欲的に学んでいると 聞いていましたが噂通りでした。1人1台ノートパソコンを持っていてそれを授業で使っているのですが、関係の無いようなサイトを覗いている生徒も、 気になることがあれば即座に質問をして解決していました。しっかり予習をしているので余裕があるのでしょう。寮に帰ると彼らは大量の宿題をやります。 出された次の日かその次の日までが提出期限なので急いでやる必要があります。その忙しい一方でトランプやテレビゲームを楽しんでいる姿も見られました。 そういう時間でも、これから宿題があるから後3回やったら部屋に戻るね。と言って区切りをつけONとOFFをしっかり分け、自制できていることに感心しました。
たった2週間の研修でしたが、学ぶことは非常に多かったと思います。特に学生の態度や行動については見習うべきことがたくさんありました。 日本にいるだけでは分からなかったそれらのことを、これから生きていく中でうまく生かしていこうと思います。


研修報告

学部1年 藤沼 淳一

今回の研修で僕は、コンピュータサイエンスに関わる"Introduction to Software Development"、 "Operating System"、"Data Structures and Algorithms"と、人文科学に関する"Oversea Chinese"を受講しました。 講義は少人数制で行われ、多くても30名ほど。生徒は積極的に質問をし、教授もそれに対して丁寧に答えていました。どの講義もペースが早く、 課題も結構な量が出ました。また、僕は専門知識がそれほど多くついていないため、上級生向けの講義では当初かなり苦労しました。 どの講義も大変良かったのですが、1年生向けの"Introduction to Software Development"と、中国の発展について 取り上げていた"Oversea Chinese"は特に面白かったです。

授業が終わると生徒は寮に戻り、各々のタイミングで課題に取り掛かります。このときの切り替えが素晴らしい。ついさっきまで、 夢中になってゲームをしていたかと思うと、いつの間にか真剣に机に向かっているのです。課題が終わると再びゲーム。頭が下がります。
食事に関しては特に困ることも無く、むしろアメリカならではの大味な料理を堪能しました。買い物についてですが、キャンパス内にある店は 営業時間が限られている上、置いてある物も日本ほど豊富ではないのでしばしば困ることもありました。また、静かな場所に 一人でいることが好きな僕にとって、Worxという施設が重宝しました。寮ははっきり言って夜中までうるさいので...。

今回の研修で十数年ぶりに母国の地を踏みましたが、やはりアメリカは良い国です。コミュニケーションで特に困ることはありませんでしたが、 専門知識をもっとつけていればより一層楽しい研修となっていたはずです。今後、専門知識を深めた後、再び海外に出たいです。