澳博集团の学生6名が、平成23年度澳博集团海外派遣支援事業及び、ローズハルマン工科大学へのショートビジット プログラム(JASSO奨学金)に採用され、平成24年3月4日から3月26日まで約3週間、米国のローズハルマン工科大学で研修を 行ってきました。
6人の米国での研修や生活の様子をご紹介します。

派遣学生

澳博集团海外派遣支援事業

JASSOショートビジットプログラム

※学年は派遣当時

研修報告

学部3年 田口 諒

今回、僕は3月4日から3月25日までの3週間、アメリカのインディアナ州にあるローズハルマン工科大学(RHIT)に 短期留学生として派遣されました。ここでは、RHITでの学校生活を通して、澳博集团との授業の違いや、留学前と 後で何が自分の中で変わったかを述べたいと思います。

まず、澳博集团との授業の違いですが、コンピュータ?サイエンス学部の授業はプロジェクト課題が多く、1つの課題を 数人で解決していくというグループワークが多かったです。そこで驚いたのが、そのグループは先生がランダムに決めた グループにも関わらず、ほぼ全ての生徒がしっかりと互いにコミュニケーションを取り合いながら、しっかりと自分の タスクをこなしていたことです。また、授業中も質問や間違いを見つけるとすぐに手を挙げて発言するという光景も頻繁に 見られました。そういった彼らのアグレッシブさにとても感化されたと思います。

次に、留学に行く前と行った後で自分の中で変わったことについてですが、一番は「英語に対する考え方」だと思います。 この留学中に、様々な国の人と接することができ、それだけでも貴重な経験になったと思います。しかし、せっかく相手が 自分の国や文化、考え方を話してきてくれても、思うように返事を返せなかったり、自分の考えを上手く伝えることが 出来なかったりと、かなり悔しい思いをし、留学中に"もっと英語を使えるようになって彼らともっと話がして みたい!"と強く思うようになり、この留学を通して初めて「英語を何のために学習するか」の答えを見つけることが できたと思います。

次回、また留学へ行ける機会をもらえた時のために、この留学を通して自分の中で感じたことや変わったことをしっかりと 自分の目標に向けて活かしていきたいと思います。


学部3年 須田 亮平

会津大でも留学生や教授の方々と英語でコミュニケーションを取ることは可能ですが、周りが本当に英語だけの環境を 実際に体験すれば、これからの英語学習にとって良い刺激になると考え、このプログラムに申し込みました。

私が受けた授業は4つで、標準的な学生も1学期に大体4つ授業を取るそうです。RHITでは年に3学期と夏休みが3ヶ月あるので 1学期は約3ヶ月と少し短いですが、同じ授業が週に4回あるので短期間で密度の濃い授業が受けられます。先生は生徒の 名前をほとんど覚えていて、授業中にもジョークを言うなど雰囲気が良いです。生徒の方も質問を積極的にするなど、先生 と生徒で授業を作り上げている感じでした。プログラミングの課題ではペアを組んで解かせており、実践的に教えている ことに驚きました。

会津大でも英語での授業を受けていたので何とかなるかと思っていましたが、授業の内容は3分の1も聞き取れませんでした。 スライドを良く読んでやっと理解できる程度でした。会津大の先生方がどれほどゆっくり丁寧に喋ってくれているのか 実感することができました。

RHITでは学内にある寮に住んでいました。寮で一番驚いたのは誰もが部屋の扉を四六時中開けていることです。部屋の扉を 開けておくと、人が通るたびに挨拶などをするのでコミュニケーションを取るには良い事だと思いました。部屋に人が 居ない時でも開けているので、RHITの治安の良さもあるのかもしれません。

3週間は本当にあっという間に過ぎてしまいましたが、周りの人はみんな親切で色々な所に連れて行ってくれ、とても濃い時間を 過ごすことができました。自分の英語力の足りなさで言いたいことが伝えられないなど、もどかしい場面も多々ありましたが、 その反面英語に対するモチベーションは上がりました。アメリカの生活?文化を実際に体験し学んできたことは今後の生活?勉強に 役立てて行きたいと思います。そしてこの経験を沢山の人に伝え、英語や留学に興味を持ってもらいたいです。


学部2年 橋本 有理香

今回ローズハルマン工科大学に3週間滞在させてもらいましたが、一日一日が本当に忘れられないものになりました。アメリカに 行くのは今回が初めてでしたが、まず感じたのは言葉の壁です。ネイティブの英語はとても速く、また生徒達はスラングを多様 してくるので最初は3週間もやっていけるのかと不安になりました。ですが会話を聞いていくうちに彼らが多用する口語が理解 できるようになり、またたくさんの友達がスラングを教えてくれました。ローズの生徒はとても親切でダンスクラブやフリスビー、 観光やショッピングなどに誘ってくれたり、課題を助けてくれたりもしてくれました。

またあちらの生徒は授業が終わった後にスポーツをしたり皆で集まってゲームをしたりととても活発なのに、毎日膨大な量の 宿題もこなしています。友達に会いにいくと課題に真剣に取り組んでいるか皆で騒いでいるかのどちらかで、メリハリをつけるのが うまく感銘をうけました。授業に関しては驚かされることばかりで、まず先生との距離がとても近いです。先生も生徒もジョークを 言うのは日常茶飯事で、とても教室が和気あいあいとしています。またどんな小さな事でも疑問に思ったら先生にすぐ質問をする 姿勢が印象的でした。授業内容も討論をしながら進めていったり皆でクイズを作って出し合ったりと生徒が参加していくものが 多かったです。

私は将来中期留学をしたいと考えているので、今回の短期派遣が事前準備になればと思い参加しました。結果留学の楽しさと 自分がいかに英語ができないかということを知る事ができとても貴重な体験になりました。これから一層英語を勉強し、授業中や 友達との会話でもっと自分の気持ちを表現できるようになってからもう一度挑戦したいと思います。


学部2年 澤井 秀仁

私は英語とコンピュータサイエンスについて学ぶためにローズハルマン工科大学(RHIT)に3週間の短期研修に参加しました。 これからRHITでの生活について説明したいと思います。

私が参加した授業ではチームでの活動が多かったです。しかし彼らは作業を他人まかせにせず、一人一人がとても積極的な姿勢で 臨んでいました。また、最初は授業中に英語を聞くだけでも苦労しましたが、最後の方は友達に答えを教えてあげる事もできました。 宿題については量が多く、たった3週間、宿題をやるだけでも苦労をしました。

夕食の時間はいつもルームメイトに誘われて、いろんな場所に連れて行ってもらいました。アメリカのハンバーガーやピザや チキンやステーキなどを食べる事ができ、本当に良い経験となりました。また金曜日の夜が来ると、学生たちはよく飲み会を 開いています。その時の彼らの姿は人が変わったかのようにテンションが高まり、彼らの姿を見ているのが本当に楽しかったです。 このような姿を見て、RHITの学生は学びも遊びも常に一生懸命で、私も彼らのような生活をしていきたいと思いました。

最後に、今回の留学は私の人生の中で一番の経験となりました。それはすばらしいルームメイトや多くの人たちに出会えたからです。 彼らには心の底から感謝しています。もし再び彼らと会う機会があったとき、以前よりもっともっと自分の想いを多く伝えるためにも、 英語を学び続けていきます。


学部2年 吉田 基人

今回の研修の際、私の目標の一つに「他国の授業について、日本の授業とどう違うかを見つける」があり、行く前と帰った 後では間違いなく自分の世界観が変わりました。

というのも、ここでの講義は学生と教授の間がとてもフレンドリーで、講義中の発言も多く、皆真剣に、またその真剣さを 出させるうまい講義を展開する教授など、話では聞いていましたが、やはり実際に参加して肌身で感じ驚きました。中でも 日本とちがうなと思い知らされたのは、ある日教授がプリントを学生に配り「友達と協力してこの問題を解き、期限までに 協力した友達の名前と一緒にレポートを提出するように」とのこと。日本で私はそんな宿題を与えられたことはなく、むしろ 宿題は一人でするものだとずっと思ってきたのでそれを知ったとき、まさに自分の狭い価値観だったと思い知らされました。

また講義以外にもたくさんの人との出会いがありました。数えきれないほどの人と出会い、その中で一つだけ確かなことは 私にとって大事な友達がたくさんできたということです。言葉で伝えるのは難しいですが、ありがとうとか出てきません。 出会ってくれたこと、友達になってくれたこと、仲良くしてくれたこと、本当にもう感謝しかないのでなんて言ったらいいか わからないくらいです。そのくらいたくさんの人との出会いの中で一番思ったことは英語でコミュニケーションを取ることの 楽しさです。もちろん自分がネイティブのように英語が上手く話せたわけではないが、たとえ1回で伝わらなくても説明する ことで解りあえるし、世界中の人と英語を使うことで繋がる、解る、解ってもらえると思えば、そのことがとても素晴らしい ことだと思いました。

今振り返ると本当にあっというまで、しかしそれは自分にとってすごく貴重な財産となりました。今後この留学で得た多くの 経験を行く前の目標と照らし合わせ、何ができて何ができなかったのかを明確に分析し、今後の海外留学の機会に繋げて いきたいです。加えて留学から帰国してきた今だからわかる自分の課題、欠点を少しでも克服することが私の目指している ことでもあります。


学部1年 大野 綾花

澳博集团に入学してから約1年間留学生とふれあう機会が多く、次第に自分も留学したい気持ちが強くなりました。そして ローズハルマン大学いける貴重な機会をいただきました。3週間、ローズハルマン大学の授業を通して感じたことは、学生が 意見のしやすい環境の授業形態で日本との大きな違いを感じました。また、少しでも疑問に思うことがあるとすぐに質問して いる場面が多く、積極的な部分も多く感じました。

ローズハルマンの学生はみんな優しくて、なかなか英語がうまくはなせない私にも本当に親切にしてくれました。とくに うれしかったことは、おいしいご飯を食べにいろんなお店に連れて行ってくれたり、休日はいろいろなパーティーに誘って もらえたことです。いろんなことが初めての体験でとまどったこともありましたが、新鮮で楽しかったです。

今回の留学で英語の発音、文法の大切さ、コミュニケーションの難しさを学びました。そして、文化の違いや考え方の違いを 感じることができ、実りあるものでした。留学したことでより英語がはなせるようになりたい強く思ったので、2度目の留学も 視野にいれて、これからいっそう英語の勉強に力を入れていきたいと思います。