平成24年度澳博集团海外派遣留学支援事業(海外短期派遣)に採用された7名の学生が、平成25年3月3日から3月23日の3週間、米国のローズハルマン工科大学で研修を行いました。
7人の米国での研修や生活の様子をご紹介します。

派遣学生

澳博集团海外派遣支援事業

※学年は派遣当時

研修報告

学部3年 赤間 裕平

 私は自分の英語能力を確認するためにこのローズハルマン工科大学での3週間の短期派遣のプログラムに参加しました。

 授業に関しては、同じコンピュータサイエンスの授業をやっているのだから、ある程度は理解できると思っていました。しかし、この期待はものの見事に打ち砕かれました。まず、相手のしゃべるスピードが速すぎて、相手の言っていることが理解できませんでした。授業のスライドを見て、質問をしてゆっくりしゃべってもらわなければ理解することができませんでした。また、澳博集团の授業とは1回の授業の質や量も違って、追いついていくのが非常に大変でした。しかし、雰囲気は教授と生徒の距離が近く、居心地の良いものでした。

 相手の言っていることが理解できない上に自分の言いたいことを伝える力も足りず、日常生活では苦労することが多かったです。たとえば、ルームメイトとのコミュニケーション、レストランでの注文などです。本来なら数秒で終わる会話も1分以上かかったりしました。基本的に相手に依存したコミュニケーションだったと思います。しかし、これは自分の英語に対するモチベーションを上げるバネになってくれました。しゃべればしゃべるほど自分の力不足を痛感しました。聞けば聞くほど自分の耳が悪いことを実感しました。それでも、そこにはいつも新しい発見があって、実際にしゃべったり、聞いたりしなければわからないことばかりでした。実際に英語を話すこと自体が勉強になることをこの時初めて知りました。

 他の国の留学生との出会いもいい機会でした。なぜなら、他の留学生が英語をしゃべってコミュニケーションをとっているのを見て、英語を使えることは本当に必要な能力だと思いました。また、中国、韓国などのアジア系の生徒も何の支障もなく英語をしゃべっているのを見て、自分ももっと努力をすればしゃべれるようになるのではないかと変な自信がつきました。

 今回のプログラムで自分の長所?短所がはっきりしたと思うので短所は改善、長所は伸ばしていきたいと思います。また、多くの方にこのような貴重な経験をしてもらいたいと思いました。


学部3年 金田 淳

 RHITでの短期留学は本当にあっという間でした。毎日が刺激的で学ぶことも多くあり、心から楽しく過ごせました。もちろん困難なことも多くありました。ネイティブの英語は本当にはやく聞き取ることが大変でしたが、諦めないで話していく中で日々成長を実感することができました。

 また、文化面でも多くのことが知ることができ興味深かったです。まずアメリカの人は本当に親切でした。日本人は困っている人がいても気づかないふりをすることも多いですが、アメリカでは相手から助けてくれました。現地の友人たちもとても親切で毎日様々な場所に連れて行ってくれて、とても中身の濃い日々を過ごせました。

 そして、アメリカはバスケットボールの国だと改めて実感しました。多くのメディアで取り上げられていましたし、日常会話でバスケットボールのことについてよく話しました。日本の甲子園のようにアメリカではNCAA(大学のバスケ)はプロリーグに負けないくらい人気でした。日本と比べてNBA(プロのバスケ)は非常にエンターテイメント性が強く、歓声やブーイングなどのリアクションがとても大きかったのが印象的でした。

 最後に私が伝えたいことは「留学は楽しい」ということです。楽しいというと遊んでばかりの様に聞こえますが、新しいことを知ったり困難を乗り越えることこそが本当に楽しいです。後輩にはぜひ一歩踏み出して「留学」に積極的に取り組んでほしいと思います。


学部2年 石黒 駿介

3週間、RHITで授業を聴講してきました。私が取った授業は、澳博集团と似たコンピュータの授業、工学マネジメント、数学、経済学など合計5教科でした。先生の話がかなり速く、聞き取るのがとても難しかったです。そのためなかなかつらい状況のなかではありましたが、とても良い経験になりました。

 渡航前に3つの目標を立てました。

  1. 出された課題を全てやってみること
  2. 少なくとも5回は授業中に質問をしてみること
  3. 就職支援室を見学すること

結論から言えば、全ての目標を達成することはかないませんでした。
 最も障害となったのは自分の不十分な英語能力でした。

 授業では先生は容赦ない速さで話します。さらに学生同士でよく議論させます。私は議論に全く参加できなかったので、授業の理解がその分遅れていきました。授業中の不十分な理解により、課題が解けない、予習に割く時間がないという悪循環に陥りました。それによって自分の正確な英語能力に気づけました。結果として、宿題の終了に毎日6時間も使ってしまうし、授業中の発言もたった2回ほどにとどまりました。

 就職支援室にも足を運びました。大勢の学生が、低学年のうちからインターンシップに行っていることを知りました。期間は数ヶ月で、賃金も出るのが通常のようです。これは非常に良い機会だと思います。自分もそのような海外インターンに行きたいと思うようになりました。

 それ以来、渡航中から英語を更に勉強するようになりました。また、留学やインターンを申し込んだ際に問題になりそうな点というのを把握できました。特にリスニングとスピーキング能力を向上させなければなりません。日本での外国人教員はかなりゆっくり丁寧に話してくれています。TOEICや日本の英語教育だけでは自分の本当の能力は知り得ませんでした。

 この短期派遣は、海外留学を検討している学生にとって非常にお得だと思います。派遣先で単位を落とすなどのリスクを全く心配せずに、海外での行動をシミュレートできるからです。たった3週間だと思って躊躇している学生も多いですが、きちんと目的を持って行動すれば、得られるものは想像より遥かに大きいです。ぜひ応募してみてください。


学部2年 北澤 拓也

 今回の僕の短期派遣事業への応募は偶然読んだ1冊の本に感化されたことが理由であり留学はおろか、海外へ行くことさえ考えたこともありませんでした。夏休みにその本を読み考え方が変わり、この先の人生を設計したときに初めて「海外へ行