学部3年(派遣時)の長坂卓さんが、平成25年度海外派遣留学支援事業(海外中期派遣)に採用され、米国のローズハルマン工科大学で研修を行ってきました。
ローズハルマン工科大学研修 現地報告(平成26年5月)
今回私は、JASSOの留学支援プログラムを利用して澳博集团と単位互換協定を結んでいるアメリカ、インディアナ州のローズハルマン工科大学へ留学してきました。 約7ヶ月間の派遣期間に対して、海外での新しい生活に期待する一方、見知らぬ土地でうまく生活していくことができるのか、という不安がありました。
ローズハルマン工科大学(以下、ローズ)では、アメリカの中でもトップランクに位置する大学です。 ローズでは日本で一般的な時間割とは異なり、50分を1コマとし、ほぼ毎日同じ時間に同じ講義が行われます。 更に毎日のように課題が課され、学生はそれを次の日までにこなさなければなりません。そのため、留学当初は、講義を聞き課題をこなすことで精一杯でした。
しかし、ローズには学生の勉強をサポートする仕組みが整っており、更に友達も非常に協力的で、留学の一つの目標でもあった単位修得と澳博集团での単位互換が実現できました。 毎日のように図書館へ通い、仲の良い友達と課題をしていたことが懐かしく感じます。
生活面でも非常に辛い日々が続きました。英語でのコミュニケーションがうまく取れず、伝えたいことも満足に伝えることができず非常に悔しい思いをしました。 また、極度に乾燥した気候や、生活スタイルの違いなどが余計につらい気持ちを増幅させましたが、これらの経験が後々の生活にとって良い刺激となりました。
クオーターの間には1、2週間の休みがありました。この間に友達と旅行に行ったり、一人旅をしたりしました。 特にルームメートと過ごした時間は忘れられません。本格的なクリスマス、教会でのお餅つき、ビーチでの海水浴など非常に充実した日々を送ることができました。 そこでできた友達とは後のブレイクでもお世話になり、今でも交流を続けています。
今回の留学では、インディアナ州を始め、イリノイ州、ペンシルベニア州、フロリダ州、ニューヨーク州など様々な土地に足を運び、 多くの人との関わりを通して様々な経験をすることができました。アメリカと一口に言っても、様々な人種や文化、生活スタイルが存在し、 お互いを認め合いながら生活をしていることを実感しました。人種のるつぼと言われる所以が実際の体験を通して感じることができました。
人生何が起こるか予想がつきません。入学当初、留学していく先輩や友達を見て自分も一度は留学してみたいと思っていましたが、 3年生前半までその願いは叶いませんでした。実は、短期プログラムの応募で一度落選しており、 今回の留学プログラムでも採用してもらえるかどうか分かりませんでした。ですから、今回の留学が決定した時は非常に驚いたことを今でも覚えています。 留学中も、考え方の違いから友達と初めて大きくぶつかり合ったり、口論することもありました。他にも、数十年に一度の異常気象で極寒の中大学に行ったり、 初めて単位を落としたりしました。予想もしなかった経験が今ではすべて懐かしく思え、時には自分を支えるきっかけにもなっています。
今回の留学では、自分が、家族や先生、友人を始めとする多くの人に支えられて生活していたのか、ということを強く感じることができました。 留学中は苦しく辛い時間も多くありましたが、そのような時に励ましてくれる友達であったり、相談できる相手がいたことで困難を乗り越えることができました。 また、人との関係であったり、ものの感じ方、価値観などといったことも深く考えることができました。自分がその時に思ったこと、 感じたことを忘れずに大切にしていきたいと思います。留学が自分の今後の成長に大きく影響し、これからの人生に良い影響を与えるものだと強く感じました。 もし、留学を少しでも考えている学生がいるのであれば挑戦するべきだと私は思います。留学を終えた今、勉強はさることながら、新しい出会い、 発見、経験のすべてが将来の人生につながると強く感じられるからです。私のレポートが留学を目指す学生の後押しになるようであれば幸いです。