ローズハルマン工科大学 研修報告 (平成27年9月~平成28年3月) 根本 紗緒里 学部3年
私はアメリカのローズハルマン工科大学に六ヶ月間、交換留学生として派遣されました。私がこのプログラムに応募すると決めた理由は二つあります。一つ目の理由は、「日本人の英語発音向上方法について」という私の研究課題に関係しています。この研究を進めるにあたり、私はネイティブの意見が欲しく、どうしてもアメリカで実験をしたかったのです。二つ目の理由として私は異国の文化を学びたかったのです。ローズハルマンには中国、ブラジル、スウェーデンなど、様々な国から来た多くの生徒がいるため異国の文化を学ぶにはとても良い場所だと思いました。
私は、ローズハルマンで秋、冬学期を過ごし、それぞれの学期で三つずつ授業を履修しました。秋学期には Python を学ぶ CSSE120 や Japanese culture 、college English を受講しました。それぞれの科目で毎日多くの宿題が課されます。例えば、college English の宿題ではネイティブアメリカンにハロウィンについてインタビューをしたり、積極的にアメリカ人に関わることができる宿題が課されました。また、各科目ごとに学期末にグループによるプロジェクトが課されました。CSSE120では二週間という期間でロボットを動かすリモコン作成を Python をつかってパートナーとともに作りました。私にとって最も大変だったのがグループワークでした。仲間とコミュニケーションをうまくとれなかったからです。しかし、多くのローズハルマンの生徒は英語がうまく話せない私にとても良く接し、助けてくれました。また、私は良く図書館を利用しました。そこには常に数名のチューターと呼ばれる生徒がおり、特定の科目について質問をすると丁寧に解説してくれました。ローズハルマンには留学生のためのバディー制度がありました。彼らは私たちの勉強面だけでなく、生活面でも相談にものってくれました。私のバディーは私と専攻が同じだったため毎週一緒に勉強をして、分からない宿題も丁寧に教えてくれました。
ローズハルマンには多くの異国文化を学ぶ機会がありました。私が派遣された時期が丁度新年度の始まりだったので、bonfire などの新入向けの伝統的な行事が数多く開かれました。また、ローズハルマンは多くの週末行事があります。それらは私にとって絶好の友達作りの場でした。秋学期の始めに新入生オリエンテーションに参加することで様々な国籍の友達をつくり、彼らと話すことで多くの文化に触れることができました。大学生活を良いものにするために多くの友達を作ることは大切なことだと思います。なぜなら、私は彼らの助けなしでは私が過ごした素晴らしい思い出は作れなかったと思うからです。また、私はアルバイトをすることで、英語をより熱心に学ぶのに絶好の機会を得ることができました。そこでは主にインタビュー内容を日本語に翻訳する仕事に携わりました。
また、私は学習面だけでなくたくさんの友人達と遊びました。私は三年生の春に短期留学を経験していましたが、そこでは英語に自信がなく、あまり話すことができませんでした。なので、今回はたとえ英語に自信がなくても積極的に人と話すことに決めました。最初はとても不安でしたが、友達を作るのに言語の壁は全くありませんでした。彼らと話すことはわたしにとって英語の練習の場でもあり、毎日少しずつ自信の英語力の向上を実感できました。
この中期留学プログラムを通して、私はとても有意義な時間をローズハルマンで過ごせました。高度なプログラミング能力、英語、異国文化、友人の大切さを学び、ローズハルマンで起こった出来事の一つ一つはとても新鮮で素晴らしいものだと思っています。わたしが経験したこと全てが私に自信を与え、私の将来を助けてくれると思います。最後に、私を支えてくれた全ての人に感謝を伝えたいです。