2018年度 澳博集团海外派遣留学支援事業(海外短期派遣)に採用された11名の学生が、ニュージーランドのワイカト大学パスウェイズカレッジで研修を行いました。
11名のニュージーランドでの研修や生活の様子をご紹介します。
派遣学生
- 松本 真奈 さん(学部1年)
- 平野 快聖さん (学部1年)
- 田邉 亜季穂さん(学部1年)
- 石尾 將登さん(学部1年)
- 加藤 捺希さん(学部1年)
- 児玉 大聖さん(学部1年)
- 若菜 一保さん(学部1年)
- 助川 拓哉さん(学部1年)
- 宇田 拓未さん(学部2年)
- 緒方 勇思さん(学部2年)
- 日高 理人さん(学部2年)
- ※学年は派遣当時
研修報告
◆学部1年 松本 真奈
私はこのプログラムを通して、異文化を理解することや、外国語を学習することへの意識が変わりました。今回が人生で初めての海外でしたが、3週間という短い間で経験できたことはとても多かったです。
まず、初めてホームステイをしたことにより、日常生活の中で文化の違いを理解することができました。私がお世話になったステイ先には小さな子供が2人おり、よく一緒に遊びました。ボードゲームで遊んだ時は、子供達がルールを説明してくれて、一部理解できなかったのですが、楽しむことができました。ホストファザーとホストマザーはとても親切で、私の拙い英語を理解してくれ、バスの乗り方やハミルトンの観光地など様々なことを教えてくれました。
またPathways Collegeでは、日本だけでなく様々な国から英語を学びにきた学生とともに勉強しました。グループワークやゲームなど、日本の授業よりも会話する機会が多く、最初はなかなか思ったことを伝えられず苦戦しましたが、次第に慣れ、楽しむことができました。学校帰りには友人たちとバスで出かけ、毎日のようにショッピングや観光を楽しみました。海外でバスに乗ったり、買い物をすることはとてもいい経験になりました。
今回の留学で、英語学習へのモチベーションが高まりました。そして、もっと色々な国を訪れ、沢山のことを知りたいと思うきっかけになりました。
◆学部1年 平野 快聖
私は語学力向上はもちろんですが、どちらかといえば異文化に触れたいという思いで留学をしようと思いました。
実際にニュージーランドは様々な面で日本とは違いました。街の風景、気温、日の暮れる時間、食生活、数え上げたらきりがないくらいでした。当たり前のことですが、どこを見渡しても日本語はなくて、一人で買い物するときはただの買い物なのにとても緊張しました。レジ袋はいるのか、支払いは現金かクレジットカードなのか。簡単なやりとりにも関わらずニュージーランドでのショッピングの要領がわからなかった私にとっては難しいものでした。最初の一週間はあまりにも生活に慣れなくて帰りたいとさえ思いました。しかし、ニュージーランドはとても素敵な場所でした。日が経つにつれて、そこでの生活は居心地のいいものへと変わっていき、出来事全てが新鮮で楽しかったです。帰る頃には逆ホームシックにすらなっていました。
授業は一人一人が発言する機会がたくさんあったので、自分の考えをしっかり伝えようという意識から自然と英語学習に力が入りました。また、ただ座って学習するのではなく、ゲームをしながら英語を学ぶ時間もあったので、英語に対する抵抗感も徐々になくなていきました。
3週間海外で過ごすことによって、日本との様々な違いを肌で感じることができました。最初は留学するか迷っていましたが、今は行ってよかったと心から思っています。全てが貴重で素敵な思い出です。
◆学部1年 田邉 亜季穂
今回、私はニュージーランド ハミルトン地方にある、ワイカト大学に留学した。ニュージーランド に滞在中の3週間は、現地のファミリーにホームステイをした。
大学では英語の授業を受けた。クラスメイトは全員日本人だったが、出身地が異なり、より楽しい会話ができた。先生は、最初の2週間はアドリアナというメキシコ出身の先生だった。彼女はゲームなどを用いて、楽しく英語を教えてくれた。最後の週の月曜日と火曜日、水曜日の午前中はシャズリーという先生が担当した。クラスも変わって、新鮮な気持ちで授業を受けることができた。シャズリーの授業は、発言する機会が多くて良い経験になった。水曜日の午後は、またアドリアナが授業をしてくれた。最後の2日間はレジーという先生が担当した。
放課後は、なにもしないで家に帰るか、買い物に行くかという過ごし方をした。ハミルトンには"チャートウェル"、"ザ?ベース"、"センタープレイス"といった大きいショッピングモールがある。私はそこでお土産を買ったり、カフェに入ったりした。カフェなどでの会話で、注文する時に名前を聞かれることを学んだ。日本の名前は聞き取りくいので、イングリッシュネームを考えておくと楽かもしれないと感じた。
この留学を通して、語学力で特にリスニングスキルが向上したと感じた。また語学能力だけでなく、日本にはない考え方などを学ぶことができた。
◆学部1年 石尾 將登
3週間の留学だったが様々なことを体験できてとても良かった。日本では当たり前だったものがニュージーランドにはなかったり、逆にニュージーランドでは当たり前なものが日本になかったりするものがあった。これからそのような点について述べていきたい。
第1に、いろいろな人種を受け入れているという点がある。ニュージーランドでは様々なとこから来た人が住んでいる。マオリの人々を始めヨーロッパ系中国系アフリカ系などだ。そして街にはハンバーガー屋や中華料理屋、すし屋があふれており、いろいろな文化が混ざりあって共存していると感じた。それは滞在中テロが起こったときの人々の反応でも見られた。ニュースでは、イスラム系の人がヨーロッパ系の人と抱き合って泣いている映像や人々が集まって祈りをささげて映像が放送されていた。また私の友人のホストファミリーは教会で祈りを捧げたという話も聞いた。宗教や人種を超えニュージーランド人として一つになって困難に立ち向かっていた。
第2に、日本の交通機関の便利さだ。ニュージーランドのバスは時間通りに来ない。また備え付けのicカードリーダーが壊れており、乗車を拒否されることもある。(逆にただで乗れることもあるが)しかも本数が少ない。ただただ不便だった。
◆学部1年 加藤 捺希
私がニュージーランドへ留学した目的は語学力の向上と、異文化や自分とは異なる生活を体験する事でした。語学力の向上については、ワイカト大学の授業や現地の人と交流する事で達成出来たと思います。異文化、現地の生活体験については、ホストファミリーとの生活や現地の人とのスポーツによる交流によって達成しました。
私のホストファミリーは皆スポーツが好きで、特にホストシスターは水泳のチャンピオンシップに出場するほどでした。私も水泳が好きなので、一緒に大会に参加するなどしてホストシスターやその友人と交流をしました。
◆学部1年 児玉 大聖
私は3月2日から23日の間の3週間、ニュージーランドに留学をしました。今回の留学の目的は語学力の上達と異文化交流でした。理由としては私自身これまで日本を出たことがなく、自分が日本の外でどれだけコミュニケーションを取れるのか確かめたかったからです。結果として、上記のこと以外にもたくさんのことを学ぶことが出来ました。それは大きく分けて2つあります。
まずは英語に抵抗がなくなったことです。私はこれまで英語が得意だと思ったことはなく、英語を使って読む?書く?聴く?話すことに多少のストレスを感じていました。しかし3週間、英語での生活をすることで私の持つ英語への姿勢が間違っていることに気づきました。これまで私は「英語は評価されるものなので間違えないように使うことが大切」と思っている節がありました。しかし実際に英語を使ってみるとそれ以上に「伝えようとする意志が大切」というように感じました。そう思うようになってからは英語でコミュニケーションをとることに楽しさを感じることができるようになりました。
もう1つはニュージーランドにも色々な人がいるということです。幸いにも私が向こうで会った多く人は、とても良識のある優しい人でした。そのためとても快適な生活をおくる事が出来ました。しかし一回だけ、現地の人から悪意を向けられた事がありました。観光地でお土産を探していてあるお店から出るときに、店員の人から中指を立てられたのです。それまでそういった事が全く無かったためにその時はとてもショックを受けました。何故そんな事をされたのかはっきりとは分かりませんが、その時に今まで自分は恵まれた環境にいたことを感じました。
NZでの3週間は多くの新しいことを教えてくれました。生活をしていて楽しい事ばかりではありませんでしたが、私は短期留学をして良かったと思っています。
◆学部1年 若菜 一保
私は、初めて留学をしました。ホームステイも初めてでニュージーランドに行くまでは実際かなり緊張しました。しかし、現地に到着してホストファミリーに会い、積極的に話しかけてきてくれました。さらに時差ボケがあるだろうからと昼寝の時間を設けてくれてとても親切でした。また、ワイカト大学では日本人留学生が多かったためすぐに馴染むことができました。授業では、私は一番下のクラスに所属しました。そのクラスは活発的でとても明るいクラスだったことと、授業がアクティビティがメインだったため、とても楽しく授業を受け勉強することができました。ワイカト大学はとても広く、昼食を食べるときには毎回カフェ近くにある池付近へ行って食べていました。週末には必ずどこかへ出かけていました。2回しか週末がなかったため行けなかったところもありました。しかし、ニュージーランドに行ったら絶対見たいと思っていたキウイバードを見ることができました。他にオークランドやラグラン、牧場にも行きました。1枚目の画像はホストファミリーの隣人の牧場にて撮ったものです。とても広く気持ちの良いところでした。3週間は思っているよりとても早く過ぎていきました。やり残したことはないかと聞かれたら絶対ないとは言えませんが、毎日を充実して過ごすことができました。とても有意義な時間になりました。
今回の留学でかなりモチベーションが上がりました。これを維持し、これからの生活、勉強に生かしていきたいと考えています。
◆学部1年 助川 拓哉
私は英語を勉強してから初めての海外でした。自分の英語力がどこまで通用するか楽しみでした。しかし話してみると通じないことも多く、ショックを受けました。またそれと同時に、人は違う言語であっても、大体のことは単語やジェスチャーで何とか意思疎通が測れてしまうことが分かりました。これに気づいた私は留学に来た意味をさらに見出さなければならなくなりました。何故ならば、私は異文化交流という名のもとで、留学がただの海外旅行になってしまうことを一番恐れたからです。
?授業
留学で身に着けるべきことは、表現する力と理解する力です。コミュニケーションが取れた次の段階では、相手にさらに情報を正確に伝えたり、発言のニュアンスなどを理解したりすることが重要になります。現地での日々の授業もこの二つの力を養うことに特化していました。私はAdvanceクラスに入っていたため、授業についていくことに精一杯で苦しい毎日でしたが、得るものもたくさんありました。
?ニュージーランドで暮らしてみて
ニュージーランドは日本人にとって暮らしやすい国だと思います。道路も左側通行で街には日本車も多く走っているため、私はどこか日本らしさを感じてしまいました。しかし街並みは日本と比べると広々とした印象です。各家庭に庭がついていたり歩道が広く設置されたりしているからでしょうか。また、街を歩くと様々な人種の人たちが生活していて、ニュージーランドが多民族国家であることを認識させれられます。日本でほとんど日本人しか見なかった私には新鮮な光景でした。
?ホームシック
私はこの3週間、ホームシックと戦っていました。まさか海外に行きたがっていた自分が、ニュージーランドに来てすぐホームシックになるとは思ってもいませんでした。原因は食生活とお風呂だと思います。この2つは、私は日本のシステムの方が合っていたようです。滞在3日目あたりから体がお米を欲していました。結局、大学の日本食コーナーで日本食を食べて気を紛らわしていました。お風呂はニュージーランドではやはりシャワーでした。湯船がとても恋しかったです。ホームシックは日が経つにつれて解消して行きましたが、それでも心のどこかに日本に早く帰りたいという気持ちが残っていた気がします。
?この留学で学んだこと
この留学で自分は日本人であることを痛感させられました。そしていかに自分が日本の生活システムに馴染んでいたかを学ぶことができました。この経験を通して、自分の将来についても考え直すきっかけになりました。今までは浅はかな気持ちで、将来は海外勤務などと夢を膨らませていましたが、海外で生活する大変さを実感することができました。グローバル化が進む世界で、自分がどのように英語を活用するか見つめ直すいい機会になりました。
◆学部2年 宇田 拓未
私は3週間、ニュージーランドのワイカト大学で短期留学をしてきました。
学校での授業は日本人が多く、最初は英語で話すことに違和感を覚えてあまり話せませんでしたが、みんなが英語で話していて次第に違和感なく話せるようになりました。学校では日本語を教えているクラスがあり、私はそれにボランティアで参加しました。日本語を教えているときの生徒の姿勢は、私も見習うべきところがあり、英語を学ぶ意欲が高まりました。
ホストファミリーはとても親切でした。ホストマザーは私の理解できるスピードで話してくれ、困っている私を助けてくれました。ホストファザーは私とたくさんの話をしました。毎日のご飯も美味しく、部屋は綺麗で、特に不満なく生活しました。ホストファミリーといるうちに、異文化を知ることができたと思います。
3週間を過ごしているうちに、私の中にあった外国人との壁というものがなくなったと思います。日本で外国人と出会った時、日本人とは何もかもが違うと思っていました。しかし、そんなことはなく話しているうちに、同じ時を過ごす仲間だと思いました。ニュージーランドでの日々はとても貴重でかけがえのないものです。
◆学部2年 緒方 勇思
私はニュージーランドのワイカト大学に3週間短期留学しました。このプログラムで一番収穫だと思ったことは、自分の価値観を大きく変えることが出来たことです。日本とは違う文化や習慣にふれて生活する貴重な経験をしたことで、世界の広さを実感することが出来たからです。
ワイカト大学 pathway collegeでは留学生の英語レベルに合わせたクラス分けになっていました。私のクラスは Intermediate Cでした。クラスは日本人が多く在籍していましたが、クラスの英語のレベルが高かったので周りにも鼓舞されながら勉強することが出来ました。授業の内容は歌の歌詞や文化や習慣の違いなどを題材にしたもので、それに対して自分の意見を発表する機会が多くありました。図書館は数多くの英語の本や映画などがあるので、英語を勉強する良い環境が整っていました。学校以外でも、買い物をしたり、観光地を巡る際に英語を使わなくてはならないので、実践的な練習をすることが出来ました。
ホームステイでは、はじめはホストファミリーの会話についていくことが出来ませんでしたが、ホストが会話する時間を多く設けてくれたおかげで、最後の週には大体の話の内容を理解することが出来ました。ニュージーランドの一般的な家庭では、夕食が6~7時と日本と比べて比較的早く、10時には就寝する習慣がありました。家にいる時はホストファミリーと日常的な会話をする環境が出来ていたので、自発的に英語でコミュニケーションをすることが出来ました。
私は今回が初めての海外でした。はじめは慣れない土地での生活に戸惑いましたが、この経験通して海外で生活することに自信が持てました。これからの英語に対する学習意識向上に役立てていきたいです。
◆学部2年 日高 理人
今回、私はNZのワイカト大学パスウェイカレッジに3週間行ってきました!ニュージランドはいい国です。国土も自然豊かで、人口も400万人ほどです。マオリ族などの先住民族の文化や、移住してきた他の国の文化などがうまく共存していたのも印象に残りました。
パスウェイカレッジの授業では、電子黒板や携帯のアプリなどを利用する事もあり、日本では受けたことのない授業形式に、退屈しませんでした。また日本の授業と違って、海外の授業は自由度が高く、教わるよりもディスカッションする事の方が多かったです。また本科の生徒との交流ができる機会もあり、自分の英語へのモチベーションを更に高めてくれました。
ホームステイでは、ホストファミリーや一緒に過ごす他国の留学生と食事をしながら英語で会話した事が良い思い出になりました。暇な時には、海岸のビーチや散歩スポットなどに連れて行ってくれました。英語に慣れない自分の話もちゃんと聞いてくれて、とても感謝しています。放課後は、毎日のように友達と買い物に行ったりして、休日はハミルトンやオークランドを観光しました。自分の周りに英語しかない状況を体験出来たので、留学して良かったなと強く思いました。
最後に、私が高校生の頃、先生に『その場所に行かなければ、見えない景色もある』と言われた事がありました。おそらく先生は比喩として言ったと思いますが、このプログラムに参加して思ったのは、まさにこの言葉でした。この言葉の通り、そこで出会う文化?人々?経験は、自分に新しい視点をくれました。それは、そこに行かなければ、得られないものです。僕はこの『見えない景色』を見る事が出来てよかったです。何事もLet's Challenge!!