2022年度 澳博集团海外短期留学支援事業に採用された9名の学生が、ニュージーランドのワイカト大学で研修を行いました。
学生の研修や生活の様子をご紹介します。
<派遣学生>
1. 松田 崚さん(学部3年) | 2. 押山 凜さん(学部3年) | 3. 景山 華帆さん(学部2年) |
4. 野原 海輝さん(学部2年) | 5. 漆田 瑛さん(学部2>年) | 6. 持田 晴生さん(学部2年) |
7. 足立 楓夏さん(学部1年) | 8. 佐藤 知優さん(学部1年) | 9. 村上 綾人さん(学部1年) |
<研修報告>
1. 松田 崚さん(学部3年)
春休みの三週間を利用して、ニュージーランド ハミルトン市にあるワイカトカレッジ(The University Of Waikato College)への短期留学を行いました。自分の英語力を試すことはもちろん、コロナ禍を経てニュージーランドがどのように変わっているのか自分の目で確かめたいという思いから留学を決めました。
事前に得られたコロナ対策に関する情報は、「マスクの着用が引き続き推奨されているが、着用は個人の判断」ということだけだったので、念のために3週間分のマスクを持って行きましたが、一切使うことはありませんでした。街中を歩いてみても、マスクを着けている人は(医療従事者の方々と一部の学生を除いて)どこに行っても見つけることはできませんでした。世界的に見てもコロナ対策で成功を収めた国というイメージがあったので、個人的には少し意外でした。
カレッジでは一般英語コースに所属し、入学前に行ったテストの結果から2つレベルがあるうちの下のクラスに所属しました。授業ではイギリス英語やニュージーランド独特のスラングなどを学ぶことができ、毎日新しい発見がありました。また、学校がない日にはハミルトンや郊外に出かけることもありました。ラグビーの試合を見に行ったり、バスに乗ってロトルアの自然を満喫したり、2回の週末のどちらも充実したものにすることができました。
一方で、楽しいことばかりでなく、難しさを感じることもありました。私たち日本人が学校で学ぶのは基本的にはアメリカ英語ですが、ニュージーランドでは基本的にイギリス英語を使います。単語や発音のちょっとした違いから思った通りに伝わらなかったり、言われたことの理解に苦しんだりすることがしばしばありました。身の回りのもの、生活に関する単語はアメリカ英語と違う部分が多くあると感じたので、事前にもう少し学んでおくとホームステイ先でも意思の疎通に困ることは少なかったのかなと思いました。
私はこのプログラムを通じて、主体的に動くことの大切さを学ぶことができたと考えています。ホストファミリーや大学の人、街中のお店の人とコミュニケーションをとること、休日のプランを考えて実際に行動に移すこと。自分で考えて動くことで、研修をより充実したものにすることができました。これからの人生においても、このプログラムで得た経験を活かして行きたいと思います。
2. 押山 凜さん(学部3年)
留学を振り返って。
私はずっと夢だった留学に行けて、ホームステイができて、たくさんの出会いと発見がありました。この3週間、私は本当に幸せでした。
留学での気づきを以下にまとめます。
一つ目は、私にとって家族の時間はとっても幸せを感じられることです。留学での1番の思い出は、ホストファミリーと過ごした時間です。公園に行ったり、サイクリングに行ったり、バーベキューをしたり、とっても幸せでした。今日はどんな授業をして、何をして遊んで、今日一日を振り返りながら食べる夜ご飯は海外でも美味しかったです。
二つ目は、英語はできないけどコミュニケーションは取れたということです。(ホストファミリーがわかりやすい英語でゆっくり話してくれたからかもしれませんが。)英語の勉強は得意ではありませんが、自分のやりたいことや、お願いすることや、質問することはできたと思います。大切なとこは、理解してもらう努力をすること、理解しようとする姿勢を見せることだと学びました。
三つ目は、自分とは何者か日本とはどんな国なのかです。新しい出会いがたくさんあった分、自分は何が好きで、なんでここに来たのか。自分や日本についてたくさんお話ししました。自分とはどんな人で、日本とはどんな国なのかとても考えさせられました。彼らの日本に抱いている印象はポジティブなものばかりで、日本人として誇らしくなりました。しかし、自分が知らない日本と他国のネガティブな関係性もありました。知らないことを受け入れること、誠意を持って接することを学びました。
四つ目は、余白を持って生活することが自分を救うということです。ニュージーランドの朝はとても早く、6時には仕事に向かいだし、16:00にはお店が締まり出します。彼らは、夜は休むために時間を使うからだそうです。日本にいると、大学のない時間帯にカツカツにアルバイトを詰めていました。久しぶりにアルバイトのない3週間を過ごして、自分にとって自分だけの時間が大切だと気付きました。朝早く起きてきちんと身支度をして1日過ごし、みんなでご飯を食べて早く寝る。そんな風に、時間を大切に使おうと思いました。
最後に、この留学は奨学金がもらえてもとてもお金がかかるプログラムでした。それでも私は、心から行ってよかったと思います。たくさんの出会いと発見がありました。この3週間は絶対に忘れないと思います。プログラムを考えていただいた先生方、支援してくれた両親、そしてたくさんの出会いと発見に、感謝しています。ありがとうございました。
3. 景山 華帆さん(学部2年)
今回の留学では、自分の英語に対するモチベーションが成長した三週間だった。その中でも印象に残ったことが3つある。
一つ目は、自分の英語の能力の低さを感じたことだ。聞きたいことがあっても伝わらなかったり、返ってきた答えが理解できなかったり、自信を喪失することが多い三週間を過ごした。しかし、自分の言いたいことを相手に伝えることや、相手が何を言いたいことを理解することができた時はとても喜びを感じた。そこからもっと自分のリスニング力、語彙力をつけたいと感じ、日本に帰ってからも英語の勉強を続けようと思った。
二つ目は、英語での日常会話を楽しめるようになったことだ。最初の一週間は、緊張してなかなか自分からホストファミリーに話しかけることができなかった。しかし、私のホストファミリーが、今日何があったのか聞いてくれるおかげで、だんだん緊張もなくなり自分から会話をすることができるようにもなった。ホストファミリーとの毎日の会話のおかげで日常的な会話が上達したと思う。
三つ目は、英語の能力の成長を実感することができたことだ。三週間の大学の授業では、英語での会話がメインのプログラムだった。そのため、英語を喋る、聞く、見るすべてのことが毎日体験でき、最初は上手に話すことができなかったが、自分で確かに英語の対話の能力が上がったことを感じた。特に苦手だったリスニングが、先生との会話の中で以前より聞き取ることができるようになったと感じた。
この3週間で、日本ではできない英語しかない環境に飛び込むという貴重な体験したと思った。また、英語の勉強に対して、「やらなくては」から「やりたい」というマインドに変えることができたことが1番の成長だと思う。
4. 野原 海輝さん(学部2年)
英語のコミュニケーションで私は、言葉を選び文を組み立て、文法的に確かめたうえで発音した後に、相手の主張を聞くという段階からなると思っています。英語話者を相手に会話を行う場合、相手がくみ取ってくれるので言葉選びと話す聞くこと以外は、それほど大事でないと思いました。相手を困らせないためには語彙などを準備するなど、正しい発音や聞き取りをできることは重要です。常にgoogleで検索できるようにしておくと便利でした。日々の会話の中で、発音の誤りや語彙の足りなさ、聞き取りの甘さに気づけました。日本での英語の授業では、生徒同士で会話を行うなど英語話者と接する機会が少なかったのでとても刺激的な体験でした。
裸足で歩く人が多いので真似したのですが、怪我したのでお勧めしません。床が固い材質の家が多く、泥で汚れるような機会がないため、裸足と靴はそれほど違いがないのかもしれません。家具がどれも大きかったです。食料もそれを売るスーパーも、とても大きかったです。買い出しが週1回だったので、彼らには適した大きさなのかもしれません。バナナが安くて美味しかったので好きでした。
5. 漆田 瑛さん(学部2年)
今回の留学プログラムを通して、以前より少し英語を話すことに自信を持つことができたと感じます。
また、自分の苦手なポイントを把握することもできました。これにはいくつかの理由があると思いますが、1つの大きな理由としては、ワイカト大学の授業で、現地の学生に特定のトピックについてインタビューをする機会が設けられていたことが挙げられると思います。このアクティビティがリアルな英会話を体験する良い機会になりました。しかし、自分の発音が正しくなかったり、自分の話の内容が不鮮明だったことが原因で、上手くコミュニケーションが取れないことがありました。また、現地の学生は話すのが速く、様々なアクセントを持っていたので、彼らが何を言っているか分からないときもありました。様々な困難を経験しましたが、それでも彼らが何を言いたいのか理解したり、自分の言いたいことを表現するために努力をしました。そうしているうちに少しずつ無意識に、英会話をすることに慣れていくことができました。
現地の学生と会話をしていたとき、自分は何かを具体的に説明することができていないということに気づきました。おそらく、これが自分の話の内容が不鮮明になっていた原因だと思います。自分の考えを具体的に説明できないのは、語彙不足や英会話にまだ完全に慣れきっていないことが理由だと思います。英語で文章を書くときは、関係代名詞などの文法を使って何かを詳細に記述することができるので、文法的な知識はあると思います。そのため、文法知識を実際の英会話に活用する必要があり、また同時にボキャブラリーを増やすことも必要だと思います。これには、学んだことを意識的に英会話で使う練習をする以外に方法が無いと思うので、プログラム終了後も自分の弱点克服のために英会話をする機会を確保して練習をしたいと思います。
6. 持田 晴生さん(学部2年)
ニュージーランドでのホームステイは日本とは違った食生活、文化、マナーがあり、その国の慣習を学ぶことができました。印象的だったのは睡眠時間で、ニュージランドでは午後9、10時には寝て、翌朝5、6時に起きるという生活でした。ニュージランドは世界の中でも幸福度が高い国として知られているので、睡眠時間との関連もあるのではないかと思いました。
授業では、基本的に話すことにフォーカスしたアクティビティを多くやり、留学後はある程度スピーキングに自信が持てるようになりました。ワイカト大学には、英語で現地のボランティアの学生と話す機会がたくさんあり、生で会話することで得られる自信は凄く大きいと感じました。
また放課後はたいてい家にはおらず、部活に参加させて頂いたり、友達とショッピングに出かけたり、観光地に行ったりと盛り上がりました。休日は友達のホストマザーがツアーのスタッフの方と知り合いだったので、ツアーに参加することもできました。
ニュージーランドでとても濃い3週間を体験し、多くのことを学ぶことができました。行ってよかったと改めて感じました。
そして、いちばん大事なことは、主体的な行動が必要だと思いました。授業の会話だけでなく、全てのことにおいて自ら行動して学んでいく姿勢はがんばった分自分の経験値として残ります。これからさらに英語ができるように主体的に行動していこうと思います。
7. 足立 楓夏さん(学部1年)
面白かったものの一つとして、授業が挙げられます。
授業では、単語、文法、フレーズなどを学びました。日本では、リーディングを頻繁に勉強するように思います。ですがニュージーランドでは、会話のアクティビティを沢山行いました。金曜日を除いて、授業は約4時間半行われました。おそらく私たちは、そのうちの3時間は会話をしていました。アクティビティの中ではテーマが設定されていました。例えば、健康、ファッション、旅行などです。その活動は、とても楽しかったです。他の学生から沢山の意見を聞くことができました。同時に、このアクティビティは私にとって挑戦的なものでした。私は、自分の考えを説明するのに十分な英会話能力を持っていません。時々、自分の考えと正確に相手に伝えることができなかったと思います。けれど、できる限り伝わるようにと努力しました。
会話のアクティビティとして、私達は現地のワイカト大学の生徒達にインタビューを行いました。先生は、そのアクティビティの目的は、自分の英語能力に自信を付けることだと仰っていました。実際、私は他人に話しかけることが苦手なので、インタビュー開始直後は緊張しました。けれど何度もインタビューを重ねるたびに、だんだん自信が持てるようになりました。先生には、感謝しています。
授業を通して、私は英語で自分の考えを正確に伝えることの難しさと、沢山の人と話すことの楽しさを学びました。
それから、ニュージーランドの文化について書きたいと思います。私が初めて道路を見た時、外にいる人々の人数にとても驚きました。特に、子供の数には驚きました。沢山の人が公園でスポーツをしたり、色々なところで散歩をしたりしていました。そんな光景は会津では見られません。私はその光景がとても好きです。このことをホストファザーに言うと、ホストファザーは「キウイ(ニュージーランドで生まれ育った人)は外に行くことが大好きなんだ。私達はなんでも外でやるんだよ。」と言っていました。また、大学でも、沢山の生徒達が外で昼食を取っていました。そして、ニュージーランドでは、ほとんどの子供たちがスポーツチームに入るということを聞きました。ラグビー、クリケット、ホッケーなどだそうです。なので、全員が当てはまるわけではないと理解した上でですが、私は、ニュージーランドの人達は、子供のころから外に出て活動するという慣習を作っているのだと考えます。
このプログラムを通して、私は沢山のかけがえのない経験をし、沢山の人に出会うことができました。これからも、英語能力を向上させたいとのと同時に、それだけではなく、人として成長したいと思います。
8. 佐藤 知優さん(学部1年)
私はニュージーランドに三週間滞在し、たくさんのことを学び、経験しました。下記はニュージーランドの文化についてです。
まず、私は友達と一緒にラグビーの試合に行きました。広大なスタジアムには、たくさんの人がいました。ゲームはとてもワクワクするもので、選手はみんなかっこよかったです。また、観客も懸命に応援していて、とても楽しかったです。彼らは平日であるにもかかわらず応援に駆けつけていました。ラグビーは、ニュージーランドの国技と言われているほど知名度と人気が高く、特に私のホストファミリーのキウイさん(ニュージーランドに元から住んでいる方の総称)は、みんなラグビーが大好きだと言っていました。オールブラックスというニュージーランド代表チームは特に人気があり、お土産屋さんでグッズをたくさん見かけました。日本に帰ってから調べたところ、ネットショッピングでは品切れ状態が続いており入手が難しくなっていました。
次に、たくさんのマオリ(ニュージーランドの原住民)の方を見かけました。彼らは体の一部に刺青をしており、それが一族の象徴らしいです。渡航前は、マオリ族は特別な存在で会いにいかないと見ることができないと思っていましたが、大学や近くのショッピングモールで若者から高齢者まで幅広い方を見かけました。
次の話題はニュージーランドの自然です。
ハミルトン市内でも、私たちはいつでも自然と感じることができます。まず、木がとても大きいです。大学の周りに生えている木々でさえ、日本の木とかなり大きさが違いました。このことについてホストファザーは、とても昔からある木だから大きいのだと教えてくれました。道端に生えている木でも樹齢が70年を超えているものがあるそうです。
また、私はワイヒビーチが特に思い出に残っています。私は記憶にある限りほとんど海に行ったことがなく、初めて自分の目で海を見ました。それは広大かつ穏やかで、懐かしさや温もりを感じました。友達のホストファミリーが連れて行ってくれて、一緒にフィッシュアンドチップスを食べました。
最後は大学生活についてお話しします。
大学ではグループワークを中心に授業が進みました。英語で話すことの練習として、学内にいるネイティブスピーカーに話しかけてインタビューに協力してもらいました。最初は話しかけることにとても勇気が必要でしたが、彼らは懸命に私の英語を聞き取り、質問に答えてくれました。途中からは話しかけることがとても楽しくなり、時間ギリギリまで活動に取り組んでいました。
9. 村上 綾人さん(学部1年)
私はこのプログラムでたくさんのことを学ぶことができました。ここではそもそもなぜ私がこのニュージーランドの留学プログラムに興味を持ったのか、そしてそのニュージーランドの留学を通して印象的だったこと二つを話していきたいと思います。
私がこの留学プログラムに参加した理由の一つは、元々異文化に興味があり実際に現地の食べ物を食べたり、言語や人の性格に触れたりしてみたかったからです。正直日本でも英語力は伸ばそうと思えば伸ばせると思います。しかし実際にその場所で現地のご飯を食べたり、その土地の天気の違いを味わったり、写真ではなく実際に自分目で景色を楽しむということは、海外に実際に行くからこそできることだと思います。だから私は日本ではない土地でかつ、ホームステイでホストファミリーと過ごしたくさんの異文化に触れられると思い、このニュージーランドのプログラムにアプライすることに決めました。
一つ目の私が印象深かったことは、日々の過ごし方についてです。その中でも最も印象的だったことは、ホストファミリーの就寝時間です。そもそもニュージーランドは、日本とは気候が大きく違って7時でも太陽が出ていて明るいのにも関わらず、日没後は一瞬で真っ暗になってしまいます。つまり何が言いたいかというと、ニュージーランドは日本に比べてかなり外が暗くなるのが遅いということです。それにもかかわらず、ホストファミリーは10時には眠りについてしまいます。自分はこれにかなり興味を持ち、そういった文化から、店の閉店時間も早かったりするのかなと感じました。また、ニュージーランドの人は、日本人よりスマホを見て過ごす時間が圧倒的に短いように感じました。私はこの文化が結構好きで、私のホストファミリーは運動や料理をよくしていて、スマホはあまり触っているのを見たことがありませんでした。特にホストマザーはよくサイクリングに行くと言って、現地の英語の先生も週に一回はハイキングに出かけるとおっしゃっていて、外でのアクティビティーを楽しむのがここの文化なのかなと感じました。
二つ目の印象深かったことは景色で、3週間というのは短いものでしたが、その中で行けたところ全てで感じたことはニュージーランドの景色は最高だということです。ニュージーランドの空は日本より高く感じ、栄えてるところであってもたくさんの緑に包まれていました。そのため、ただ大学まで歩くだけでも楽しくて仕方ありませんでした。特に景色がずば抜けていたのは、タウポと呼ばれる場所です。タウポは綺麗な湖で、フカ滝という有名な滝もあります。そこの水の色はきれいなエメラルドグリーンで、ほんとに最高の景色でした。タウポではいくつかのアクティビティーもできて、とびきり楽しかったので、もし誰かニュージーランドに行くならタウポに行くことをお勧めしたいです。費用は結構かかりますが...
最後に留学を通して感じたことは、実際に行動してみるって大事だなってことです。私は留学前英語や費用を気にしていたのですが、ほんとにこのプログラムに参加できてよかったです。これからもっとグローバルな人間になれるように英語の勉強や異文化への理解を深めていきたいと思います。