平成26年度澳博集团海外派遣留学支援事業(海外短期派遣)に採用された9名の学生が、米国のローズハルマン工科大学で研修を行いました。
9名の米国での研修や生活の様子をご紹介します。
派遣学生
- 荒川 麻衣子さん (学部1年)
- 遠藤 幹士さん (学部1年)
- 杉井 雄汰さん (学部1年)
- 杉田 和駿さん (学部1年)
- 土佐 峻平さん (学部1年)
- 納谷 かごめさん (学部1年)
- 根本 沙緒里さん (学部2年)
- 横川 真美さん (学部3年)
- 渡邉 陸斗さん (学部1年)
※学年は派遣当時
研修報告
学部1年 荒川 麻衣子
私は春休み中の三週間、アメリカへ短期留学に行ってきました。三週間を長いと感じるか短いと感じるかは人それぞれだと思いますが、私にとってはあっという間の日々でした。私は高校二年生のときに、一度アメリカへ短期留学しているため、自分の語学力やアメリカでの生活について多少の心得えはありました。ですから、三週間は、少なくとも自分に取ってはとても短く、積極的に動かなければ何の成長もないまま終わってしまう事がよくわかっていました。この留学においての私の目的は、もちろん自身の英語力の上達もありますが、それ以上に社会貢献することにありました。アメリカでの生活から、会津の、澳博集团の長所や短所を知り、よりよい場所にしたいと思っています。
最初の一週間は、何度か帰りたいと思ってしまいました。というのも大学の人々と話す事が少なかったからです。何か話しかけたいと思っていても、話しかける機会が見つからず、気持ちばかりが先走り、どうして話しかけられないのだろうと悩みました。去年の人の話では日々をバディと過ごしたらしいですが、私たちは授業がバディと必ずしも被っているわけではなく、とても悩みました。ルームメイトとも運悪く生活の時間帯が合わなかったため、簡単な挨拶ばかりで会話らしい会話は出来ませんでした。会話をしたいと思っていても、ルームメイトは自室かリビングでパソコンをいじっていたり勉強をしたりしていたので、遠慮してしまい、最後までほとんど会話が出来なかったので後悔しています。途中からはとりあえずバディと話せるようになろうと思うようにしたため、心が軽くなり会話を楽しむ事が出来ました。
私の留学の目的として、アメリカのいいところを会津や大学に取り入れる事でさらに地元をいい場所にしたいと思っていました。コミュニケーションを取る事で四苦八苦していたため、正直なところそれどころではなかったのですが、それでも発見した事があります。アメリカの建物の外観やモニュメントは目を見張るところがありました。アメリカの建物の外観は住宅はもちろん公共物や市役所、裁判所等の建物までとても奇麗でした。初めて行く人でしたら、その外観だけでも十分楽しめると思います。道路も広く、私の見た限りではがたつきなども見られずに、整えられている、澳博集团作品とも言えるような町並みでした。会津で例えるなら街全体が青春通りのようなデザインが施されています。モニュメントも町の至る所に設置されており、ただ町を散策するだけでも十分楽しかったです。大学内では、各所に学生が自由に使えるスペースがあったことが印象的でした。いくつかのテーブルといすがあり、近くには珈琲を売るJava Cityというカフェもあったため、珈琲を飲み軽食をつまみながら、学生同士でコミュニケーションをとったり、勉学に励む事が出来ます。澳博集团では基本的に教室や図書館での飲食が禁止されているため、私は自分の空いた時間をどこで過ごせばいいのか困っています。学生が気楽に集まる事が出来るスペースが少しでもあれば、学生同士の交流も深まり、成績向上や留学生との交流などにも繋がることと思います。
今回の留学での反省点は会話力でした。前回の留学では日本人と行動をともにしていたためどちらかといえば英語力の低さを実感しましたが、今回は英語力が上達したのか、相手の言っている事が理解できない事も、自分の言いたい事が伝えられない事もありませんでした。何を話したらいいのだろうと日々考えていました。相手について、店についてなど質問する事で会話を繋げましたが、日常的な会話とは言えないと思いました。日本にいる中でも、少しでもアメリカの文化に触れていたいと思います。
今回の留学で学んだことを日々の生活や次の留学に生かし、更なる自身の成長へと繋げていきたいです。
学部1年 遠藤 幹士
今回の留学で一番学んだことは、自分から行動を起こすということでした。私は、留学して最初の方は自分の英語に自信がなく積極的に話をかけることができませんでした。しかし、寮で一緒の他の国から来た人たちと会話をしているうちに、自分の間違いに恐れる事なく会話をしていくことが上達するための一番の近道であるということが分かりました。ローズの学生の方はとてもやさしく、自分の話していることに熱心になって聞いてくれ、またよくわからないと言うと何度でもゆっくりと私がわかるまで話してくれました。
最初は、このようにとても大変で始めの一週間はとても長く感じました。しかし、その後はあっという間にそこから2週間が経ちました。その2週間は異文化に触れたりいろいろな体験をすることができてとても楽しかったです。
この三週間を振り返ると自分の今までの英語の勉強でどこが足りなかったのかがより明確になりました。また、短い間でしたがとても素晴らしい体験をすることができたので、ぜひ後輩にも積極的に参加して欲しいです。
学部1年 杉井 雄汰
人生で初めて留学を3週間体験してきました。渡航先はアメリカ、インディアナ州にあるローズハルマン工科大学で、短く濃い英語まみれの生活を楽しんできました。
向こうでの生活は、1授業の聴講、2向こうの学生との交流、3語学力の向上を目的として参加し、どれも予想とは結果的にいい意味で裏切られ、日本に居ると考えられない経験を書ききれないぐらい体験してきました。この3週間で得た最大にして最高のものは、英語を学ぶモチベーションです。日本に居るとどうしても日本語で話してしまったり、日本に居る外国人の方々が日本語を話せたりと、追い詰められる場面が少ないため、これほど必死に英語を学んだ3週間は人生の中で大学受験に次ぐ必死さでした。もちろん、大学受験とは違い、英語が話せないと生活ができないので、これまでの学習とは異なった方法で派遣中、派遣後も24時間行っていました。
こうしたことから、今まで見ていた世界の狭さに気づき、海外へ向ける視野や様々な文化を学び、今後アメリカで開催したワークショップなどの活動を澳博集团でも続けていこうと考え、行動しています。そのモチベーションはほとんど全て、今回の3週間に詰まっていました。そうした意味で、向こうの親友たちは私にとっての恩人でもあります。今後、その親友たちと今回の思い出話や、成長した姿を見せることができるよう、一層努力を積み重ねていきます。
学部1年 杉田 和駿
今回私はローズハルマン工科大学へ春休みを利用し短期留学をしました。期間は三週間と短いものでしたがとてもいい思い出になりました。
私が今回短期留学に参加した理由は「大学への不満」です。日常生活において可能ではありますが私の性格上あまり英語を使いません。理由は周りが英語をしゃべる環境でないからです。入学当初、澳博集团は英語で授業をするグローバルな大学であると思っていましたが、一年の授業ではほとんどなく、周りの学生も意欲のある生徒が少ない状況でした。私の期待していた大学は英語を積極的に使うものでしたが現実はそうでなく不満がありました。そこで春休みを利用し英語を話す環境に行こうと思ったからです。
今回の留学は私にとっては初めてではなく、新鮮とは思いませんでした。しかし、大学生になっての留学は今までに無いものでしたのでとても良い体験になりました。
澳博集团には意欲のある生徒にとってチャンスの宝庫であると私は考えます。少しでも海外に興味があるのでしたら是非短期留学に参加してください。日本の価値観だけでなく、世界の価値観を身に着けるチャンスです。
学部1年 土佐 峻平
今回の派遣が私にとって初めての海外留学でした。日本は治安が良いので、海外では特に気をつけたほうが良いと言われましたが、ローズハルマンはそのような心配をする必要がありませんでした。例としてはカフェテリアで食事をする際に荷物を外に置きますが、誰も盗むような人はいませんでした。人当たりも素晴らしかったです。バディ達と遊んでいると、「俺も入れてくれよ」と他の人も参加していました。授業では、話に聞いたとおりほとんどの生徒が積極的に挙手をしたり、先生に質問していたりと、日本とは違う光景が見られました。質問することを恥ずかしがらない精神は見習うべきだと感じました。それと、ローズハルマンではアメリカンフードを食べられました。ピザや、ハンバーガー、カップケーキ、クッキー、サンド、その他多数です。一見これらを食べ続ければ太りそうですが、ジムの施設も充実していたので、食後は積極的に体を動かしました。結果、アメリカに行って痩せた友達が続出しました。学内には、ビリヤードやカーリング風ゲームなどもあり、友達やバディとプレイしました。勉強するときは勉強、遊ぶときは思いっきり遊ぶとスイッチの切り替えが出来ていて、沢山の事を学べた留学になりました。
学部1年 納谷 かごめ
1年生の春休みを利用して人生で2回目の留学をローズハルマン工科大学(RHIT)でしてきました。3週間という本当に短い期間でアメリカの生活や大学の体験、生徒たちとの交流がたくさんできました。全てが忘れることのないとても大切な思い出であり、そして出会いとなりました。
私は、1度目の留学をしたときに二度と留学なんてしたくない、と思っていました。その思いはRHITに行くまで消えませんでした。ですが、RHITに留学した今は、留学しなさいと言ってくれた両親はもちろん、国際戦略本部や関わった先生方などすべての人たちに感謝してもしきれません。そもそも私は英語を勉強することが嫌いだから、留学をして無理やり英語を話せるようにしようとして1度目の留学をしました。そう言った不純な理由だったためか、心の底から楽しめなかったし、留学はしないほうがいいよ、と人にも言っていました。しかし、このRHITの留学はそんな不純まみれだった私が全力で「これが澳博集团でやるべきことだ」と人に勧められます。
英語が好きな人はもちろん、英語が勉強したいけど、何をしたらいいのかわからない、将来的に必要になるだろうけど嫌いだから勉強したくない、など様々な理由で英語が嫌いな人、つまり私のような人など、どんな人でも是非行ってみてほしいです。勉強のモチベーションになる、英語の勉強でなにが必要なのかわかる、海外への価値観が変わる、良いことしかありません。
学部2年 根本 紗緒里
今回私は大学が支援している短期派遣プログラムを利用してアメリカのローズハルマン工科大学(以下RHIT)に3週間滞在しました。私は以前から外国の映画や音楽を聴いて、異文化についてとても興味がありました。さらに、澳博集团にはたくさんの留学生と外国人教授がいるので、より多くの友達に異文化の良さを伝えたいと思いました。しかし、今までに海外に行った経験のない私にはうまく伝えられる自信がなかったので、今回このプログラムに応募することを決意しました。
実際にアメリカに行って、最初の一週間は、日本とは全く違う環境で慣れない事も多く、言語の壁にもぶち当たり本当に不安でしょうがありませんでした。しかし、その一週間を乗り越えたら、相手の言っていることもなんとなくわかるようになり、自分の意志も英語やジェスチャーで伝えられるようになっていました。それからは本当に毎日が楽しくて、3週間が終わる頃にはもう少しアメリカにいたいと思うようになっていました。
RHITの授業を受けて、わたしが実感したのは生徒の積極性です。彼らは自分から積極的に発言し、とてもテンポよく授業が進んでいて、授業を受けていて、とても楽しいと感じました。放課後はみんなでビデオゲームやスポーツなどをして、外国人の友達と仲を深めることができました。彼らはとてもやさしく、私達のつたない英語を理解してくれ、たくさんの思い出をつくることが出来ました。ここでの出来事を私は忘れません。
今回の短期派遣プログラムを経験して、私は大きく変われたと思います。まず、自分の世界が大きく広がりました。そして、私自身が物事に対して積極的に取り組むようになりました。これからは、もっと英語を話せるようになって、この経験を今後にいかしていけるようにしたいです。
学部3年 横川 真美
春休みに三週間ほどアメリカのローズハルマン工科大学に短期留学に行って来ました。今思い出すとローズハルマンでの時間はすごく刺激的で、時間が過ぎるのが早く感じました。
ローズハルマンでは3つの授業を取りました。Pythonを使ってプログラミングをする授業や、アルゴリズムの授業、日本語を学ぶ授業に参加しました。Pythonを使った授業では、私はPythonを初めて触ったのですが、先生の説明やサンプルコードを見て理解することができました。また、アルゴリズムの授業ですが、会津大で二年生の時に受けるアルゴリズムの授業と内容と被っているところがありわかりやすかったです。日本語クラスではローズハルマンの学生と日本語でコミュニケーションをしました。日本のマンガやアニメが好きな人がたくさん居ました。
食生活などは、いろいろなものが日本よりもビッグサイズで売っていてびっくりしました。ハーゲンダッツのアイスクリームなど、日本と同じぐらいの値段でもサイズが5倍はあったと思います。とても美味しかったです。Wal-Martなどに行った際に買うことをおすすめします。大体の食事はローズハルマンの学食やsub-wayで食べました。朝はパンケーキやフレンチトースト、ソーセージなどのものが並び、昼と夜はピザやハンバーガー、サンドウィッチなどが並んでいました。バイキング形式なのでついたくさん取ってしまい食べ過ぎてしまうこともありました。またワッフルを自分で焼くコーナーがあり、できたてのワッフルを食べることもできてとても楽しかったです。
ローズハルマンでの生活では、私は消極的なことが多かったです。もっと積極的に関わるようにどんどん行くべきだったと後悔しましたが、これから頑張って関わっていこうと思います。きっと留学はなにかしらの良い刺激になって自分を見つめなおす機会になります。もし留学に応募するか悩んでいたとしても、留学で良い刺激を受けて帰国することがきっとできると思うので応募することをおすすめします。
学部1年 渡邉 陸斗
私はこの春休みにアメリカのインディアナポリスにあるローズハルマン工科大学に短期留学をしてきました。澳博集团では短期留学の制度があり、私はその内の一つであるローズハルマン工科大学を留学先に決めました。ローズハルマン工科大学での生活は新鮮な事ばかりで、日本の大学との違いも明確に知る事が出来ました。日本の大学の講義は先生の話を聞きノートをつくりますが、アメリカの大学では先生と生徒が話し合いながら授業をおこなっていました。私が感じた事は、ローズハルマン工科大学に通う学生は授業に真剣に取り組み、それぞれが高い意識をもって大学での生活を送っていたという事です。
私は自分の英語力の向上はもちろんのこと、実際に日本の外で生活する事で自身の持つ先入観を壊し、広い視野をもって考える事が出来るような人物になりたいと思い、この留学プログラムに参加しようと考えました。始めは英語を聞き取る事も困難で、自分の意思も伝える事が出来ないなど辛い事も多かったのですが、3週間の時間を経て自分の意思を伝えられるようになり、聞き取る事も出来るようになり、楽しく3週間という時間を過ごす事が出来ました。自分のもっていた先入観も変える事が出来、日本の良さも明確に見えるようになりました。さらに私は澳博集团の中期留学プログラムやアメリカの大学院も視野に入れて日本に留まらず海外で学び、もっと多くの事を知りたいとも思う事が出来ました。ローズハルマン工科大学での日々は私にとって大切な経験です。この短期留学プログラムに参加して本当によかったと思いました。