平成28年度澳博集团海外派遣留学支援事業(海外短期派遣)に採用された10名の学生が、米国のローズハルマン工科大学で研修を行いました。

10名の米国での研修や生活の様子をご紹介します。

派遣学生

  • 内田 爽紀さん (学部1年)
  • 春口 拓磨さん (学部2年)
  • 中村 朗さん  (学部1年)
  • 薄井 裕樹さん (学部3年)
  • 藤井 良典さん (学部3年)
  • 菅藤 真輝さん (学部1年)
  • 河藤 隼人さん (学部1年)
  • 酒井 優果さん (学部1年)
  • 市村 翔一さん (学部3年)
  • 栗林 諒太さん (学部1年)

※学年は派遣当時

研修報告

学部1年 内田 爽紀

今回のローズ?ハルマン工科大学への短期留学では、コンピュータサイレンスの勉強をはじめとして、語学の向上、異文化体験、シカゴやインディアナポリスへの旅行など多くの経験をすることができました。コンピュータサイレンスの勉強として、今回はDatabase、Computer System、Softwareの授業を聴講しました。日本ではなかなか習うことのないコンピュータの仕組みなど、より高度な技術について学ぶことができました。また、授業外では現地の大学生とともにシカゴ、インディアナポリスへの旅行をはじめとして、SRCと呼ばれる体育館のような施設でスポーツなどしたり、外食などに誘ってもらって、一緒に夕食に行ったりもしました。これらの経験の中で現地の学生とコミュニケーションをとり、英語での会話にも少しずつ慣れていったと思います。日本にいるときと違って、まわりにいる学生はほとんどが日本語が通じなかったので、なにがなんでも英語を使わないといけない状況でした。そうした中で、最初の2,3日は英語を話すことに恐怖を感じていましたが、徐々にコミュニケーションをとるにつれて、少しずつでしたがコミュニケーションをとることができるようになりました。語学、文化などを含めて、多くの経験をすることができ、またこの短期留学を通してこれからの課題も見えてきました。その課題を日本でも達成できるように、その課題点を含め、学習していこうと思います。

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学部2年 春口 拓磨

3月5日から約3週間、私は米国インディアナ州にあるローズハルマン工科大学の短期留学プログラムに参加しました。今回の留学の目的はアメリカの大学教育を体験し、将来の大学院留学で馴染めるかのある種のテストを自分に課すことでした。授業を聴講した印象としては、教育環境が非常に良いことが挙げられます。具体的には、第1に授業が非常に良く構成されている点です。例えば、時節ジョークを交えたり学生間の討論の時間を設けたりして、学生を飽きさせず、また理解を促すように授業が設計されていました。第2に、教授が学生の質問に答える時間帯であるオフィスアワーが、長く設定されていることです。どの教授も週の半分程度の時間をオフィスアワーに設定していました。

授業聴講と並行して、毎日の英文ブログの執筆、インタビュービデオの作成、最低週2回のグループでの英会話、日本文化の英語での紹介など、留学生向けの英語プログラムにも参加しました。こちらでは主に二つの収穫がありました。一つは、英語でコミュニケーションを取ろうとする「度胸」が養われたことです。言い換えれば、コミュニケーションの流れを断ち切らないために片言の英語であっても素早く応答することを意識するようになりました。また、人の温かさの重要性も再認識しました。ルームメイトや留学生向けプログラムのメンターの学生は皆温かく、受け答えもゆっくりしたものでした。他方、キャンパス外のレジ係にはこのような配慮はあまりなく、それに動揺していしまいました。良好なコミュニケーションのためにはまず温かい態度が重要であることを実感し、自分もドライな態度を取らないよう注意しようという意識が生まれました。

さて、これらの経験から当初の目的のテストに対して、後述する課題をクリアすれば大学院留学に馴染めそうだ、という感触を得ることができました。そのクリアすべき課題とはリスニング能力の向上です。授業ではネイティブスピーカーの通常の速度で教授が話されるので、これについていく必要があるためです。最後に今回の留学に協力していただいた全ての関係者の方々に、この場を借りて感謝申し上げます。特に、ルームメイトとメンターには大変お世話になりました。ありがとうございました。

Classwork                      

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学部1年 中村 朗

私はローズハルマン工科大学に三週間滞在しました。様々な澳博集团が催され、あっというまの三週間でした。澳博集团の他にも英語で行われる講義を受講しました。そこでレベルや考え方の違いに驚きました。澳博集团の講義では一週間かけて学習した内容をたった一回の講義で終えてしまったり、毎週大量の課題が課され、生徒は皆それをこなしていたりしたからです。向上心が強く真面目な生徒たちばかりで、とても刺激を受けました。

英語について感じたことは、様々な種類のスキルが必要だということです。リスニングができたとしてもスピーキングができなければ相手との意思疎通はできませんでした。またネイティブの講師の方の使う英語はとても速く、耳で聞くだけではなく前後のつながりやボディランゲージまでを考慮に入れる必要がありました。この経験を通じて、英語力の不足を強く感じ、これからもっと学んでいく必要があると感じました。

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学部3年 薄井 裕樹

二年前、私はこのプログラムに応募しましたが、採用されませんでした。理由は明確で「準備不足」でした。そこから二年次はTOEICなどの英語学習をし、英語の授業や学内澳博集团などで海外留学生との交流を行いました。そして三年の夏、早めに就職活動を始めた状況で応募しました。なぜこのタイミングで行くのですか?と企業の方には言われましたが、私には目的があり、それを達成したいからです、と答えました。この短期留学プログラムの私の目的は三つ。一つ目は、同じコンピュータ関係の大学の海外の学生は就活についてどう考えているのか。二つ目は、日本のコンピュータ系の教育と海外の教育の違いはなんなのか。三つ目は、自分の約一年やってきた英語を披露し、新しいことを吸収する。次のステップを考える。以上の三つを掲げ渡米しました。

この短期留学プログラムはアメリカ、インディアナ州のRose-Hulman工科大学と連携して行われたもので、両大学の綿密な打ち合わせと現地学生の協力によってとてもスムーズで内容が詰まったプログラムになっていました。とても充実しました。このプログラム自体の目的は授業聴講と異文化交流でした。

授業聴講では、三つのコンピュータ系の授業を聴講させていただきました。やはり授業の英語を聞き取るのは困難でした。録音させていただいて部屋で聞いても半分くらいしか理解できませんでした。特に授業の中での生徒による質問とそれに対する先生の答えが早すぎて全然聞き取れませんでした。リスニング力をつけるのと英語に慣れる必要がもっとあると感じた瞬間でした。教育に関して、内容は澳博集团と大きな違いはなかったと思います。しかし決定的に違ったのは授業スタイルと生徒の意欲です。多くても30人という少数での授業、生徒の積極的な発言、それに真剣に答える先生、印象的でした。どの授業にもこの環境が当たり前にある。これが本当の、そして普通の授業なんだとわかりました。

異文化交流ということ現地の学生とコミュニケーションを取る機会が当然多くありました。日本でほとんど英語を"話す"ことはなかったので最初は全然喋れなくて大変でした。それでもなんとか伝えようと悶えていたのを察してか、向こうの学生はフォローをたくさん入れてくれて通じたりしました。慣れて帰る前、いろいろな学生に就職のことを聞きました。大学院に進んで研究するからまだ考えていない人、今やってる研究を生かせる仕事を考えている人もいました。中でも私が感じたのは就職の前に大学をしっかり卒業することを考えている人が多いことです。大学をしっかり卒業する、このことがアメリカでは就活に直結することがわかりました。もちろん勉強以外にもたくさん交流しました。ご飯をいっしょに食べたり出身国の話をしたりゲームしたりスポーツしたり、たくさんの出会いがあってたくさんの思い出ができました。書ききれないです。

一年次に来てたら、勉強してなかったらこんな経験できなかったとは思います。たくさん英語を使えたし、知らないフレーズや単語の別の意味、日本にいたら聞かないような表現などたくさん吸収できました。また日本で"話すための"英語を学んでいこうと決めました。しかし、英語以外に得るものがたくさんありました。これを一年の時に受け取っていたらまた違う学生生活を送っていたかもしれないとも思いました。この経験は絶対にマイナスにはなりません。これからの自分の将来にとって大事なものになったのは確かです。とても有意義な留学となりました。最後に、この留学プログラムの準備等をしてくださった国際戦略室(OSIP)の皆様、英語教員の方々、澳博集团関係者の皆様。そしてRose-Hulman工科大学の関係者の皆様、協力してくれた現地学生の皆様ありがとうございました。

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学部3年 藤井 良典

この経験は私の見解と考え方を変えました。アメリカに行く前、私はほとんどのアメリカ人が日本人と比べてあまり謙虚ではなく、フレンドリーではないと思っていました。実際にそれは間違っており、彼らはいつも他人を尊重し、他人に対してとても礼儀正しいです。私が驚いたことは、すべてのもの、便器、椅子、テーブル、車、人などが日本に比べて大きいことです。私は日本という小さな世界に住んでいたことに気付かされました。

次のテーマとして、アメリカの特徴を説明しましょう。彼らは本当に自国の製品を誇りに思っています。例えば車です。何人かの典型的なアメリカ人は、コルベット、GTR、フェラーリなどの高価な車を所有したいと思っています。そして、彼らは本当に美を大切にします。彼らの美しさは彼らの健康から作られていると彼らは考えています。だから彼らは日本人と比較するととても良く運動をします。女性は自分の体をスリムにし、小し筋肉を持っているのが美しいと考えられており。男性はたくましい筋肉を持つことが美しいと考えられています。一方、私たちは日本人、男性および女性はメイクや髪型などを整えることが美しいと考えています。彼らの最後の特徴としてスポーツについて説明します。アメリカ人はバスケットボールとアメリカンフットボールが本当に好きです。彼らの前でサッカーという意味でフットボールと言ったら、おそらくあなたの英語を訂正しよとするでしょう。アメリカでは、フットボールはアメリカンフットボールを意味します。サッカーを意味するものではありません。

最後に、私はアメリカ人の独自のルールについて説明します。 "How it is going?"というフレーズを聞いたことがありますか? このフレーズは、"How are you"という言葉の代わりに、人々が会うときの最初の一言として頻繁に使用されます。ここで一つの疑問が私の頭のなかによぎりました。アメリカ人が"How are you"と言う代わりに、"How it is going?"と言うのであれば、何時彼らは"How are you"というのでしょうか?また、"How are you"という機会はあるのでしょうか? 私のアメリカ人の友人かつルームメイトから得た答えは、彼らはビジネスや特定のフォーマルな状況下、または彼らの上司に対して"How are you"といいます。以上が私がアメリカで学んだことの一部です。私はアメリカに行って本当に良かったと思います。また機会があれば是非アメリカに行きたいと思います。

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学部1年 菅藤 真輝

今回の派遣で私は寮で共同生活をしながら三つの授業を聴講しました。現地に着く前は不安がたくさんありましたが、ルームメイトはとても優しく大学の担当者の方々はとても親切に接してくださりすぐに環境に慣れました。また、メンターと呼ばれる学生の方々にアメリカ独特の場所やレストランに連れて行ってもらいとても充実した放課後、週末を過ごすことができました。最も楽しかったことはシカゴへの日帰り旅行です。初めて訪れるシカゴの高いビルが並ぶ街並みを見て映画のなかにいるような気分になりました。そして、生地が分厚くて有名なシカゴピザをシカゴ出身のメンターに連れて行ってもらい、間違いなく過去最高のピザを食べることができました。また、シカゴにあるサイエンスミュージアムを訪れました。館内に入った途端人口の大きな竜巻が目に入り驚かされました。

授業は基本的に専門用語が多かったり非常にレベルの高い内容が多いので完璧に理解することは難しいですが学部一年の過程を終了していればある程度はついていける内容だと思います。先生の英語も発音がきれいでわかりやすく非常に助かりました。課題でわからない部分を聞きにオフィスを訪れると非常に熱心に教えてくださいました。また今回の滞在中僕は誕生日を迎えたのですが、ルームメイトに誕生日ケーキをプレゼントしてもらい非常に貴重な経験となりました。

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学部1年 河藤 隼人

まず、この短期留学に応募した理由として、海外の授業ではどのようなことを学び、どのような姿勢で現地の学生は学んでいるのかが知りたくなったためである。最初自分は海外留学にはあまり興味がなかったが、課外プロジェクトの異文化リーダーシップトレーニングを受講し、海外に興味を持った。実際に行ってみた感想としては、自分は英語力が誰よりもかけていた為、話すときに困った。でも、積極性は失いたくなかったため、初対面の人にも声をかけまくった。日本とはやはり違い、現地の人は初対面の僕でも丁寧に話してくれてうれしかったです。コミュニケーションは英語で話すだけでなく、体を使ってコミュニケーションが取れることがわかりました。実際にそれで自分は、聞かれた質問にすべてOKOKと返事して、すべてコミュニケーションをとっていた為、自分は現地の人からOKOKというニックネームでよばれて、それで遊びに誘ってもらったりしました。授業でやったことない論理学、Javaをやったため、わからないことだらけでした。でもそこを現地の学生に質問したりして、教えてもらったりしました。正直「こんなものだったのか」とおもうこともありましたが、予想をはるかに超すものもありました。この留学に行ってほんとによかったです。

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学部1年 酒井 優果

私は3週間ローズハルマン工科大学に留学しました。私は留学で英語力を向上させ、外国の文化を知りたいと思っていました。現地では授業聴講をしたり学生寮で学生と交流したりして過ごしました。学生たちは皆忙しそうでしたが週末はパーティーを開いて盛り上がっていて、日本とは違い夜でも音楽をかけてゲームをしたり話したりしても問題ないことに驚きました。最初の1週間は慣れない環境で心細く感じることもありましたが、現地の学生は私の拙い英語を理解しようとしてくれたのでだんだん不安がなくなっていき、英語で話すことにも慣れていきました。大学にはラーニングセンターという英語を現地の学生から学べる施設があり、また英語の授業をしてくれる学生もいてネイティブの発音や文法などを学ぶことができました。休日は街へ観光しに行くなど、アメリカでの毎日は充実していてあっという間に感じました。楽しい3週間でしたが、言葉が通じずもどかしく感じる場面が多くあり英語を学ぶことの重要性を改めて実感し、これから英語をきちんと学びたいと思いました。しかし、文化や考え方など日本にいるだけでは感じない多くのことを知るとても貴重な3週間になりました。

学部3年 市村 翔一

大学3年の春休みにアメリカ、インディアナ州にあるローズハルマン工科大学へ短期留学に行ってきました。留学中ネイティブと話す機会が沢山あったのですが、「伝わってるかな...」「変な英語になっていないかな...」と完璧な英語を話すことを考えすぎていて全然英語が話せませんでした。しかし、現地の学生の一人が私に「自分の思ったことを伝えたいと思って話せばいいよ。5、60%くらい間違っていても僕たちには伝わるし分かるよ。なぜなら僕たちは英語のプロフェッショナルだからね。」と言ってくれました。その言葉を聞いてからなるほどと思い、完璧に話すことではなく相手との繋がり方?話しかけ方を学ぼうと思いました。

また、留学前はカフェで使える表現?レストランでの表現?授業中での表現など、場面ごとに使えるフレーズを覚えようと頑張りました。しかし実際に留学してみると、確かにそのような表現を覚えることも大事だったのですが、それよりも自分の感情を相手に伝えることのほうが大事だと感じました。例えばレストランで使える表現を覚えても、使う機会は注文と会計の時くらいです。なぜならレストランに友達と行くのは店員さんと話すためではなく、友達と一緒にご飯を食べるため?雑談をするためだからです。「サラダとピザ、それとアイスティーを下さい」よりも、「この料理、おいしいね」や、「普段はどこご飯を食べに行っているの?」などのほうが圧倒的に話すことが多いです。それに気付いてからは雑談に使えるフレーズを沢山覚えました。そのようなフレーズは友達だけでなく、先生や初めてあった人など、誰にでも使うことができました。そして何度も使える?伝わると記憶に定着するのですぐに言葉が出るうえに自信もつきました。

三週間と短い間でしたが、自分の考えや価値観を大きく変えた三週間だったと思います。もし留学を考えている、または少しでも興味があるならば一度は留学をお勧めします。何かを見つける良い機会になるはずです。

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学部1年 栗林 諒太

今回、海外短期派遣に参加して感じたことは多くありますが特に実感したものを紹介したいと思います。第一に英語のアウトプットが非常に難しいということです。普段の授業や小中高の授業ではリーディングやライティング、リスニングは練習する機会が多いのですが、スピーキングはあまり実践できておらず、現地の方が何を言っているのか理解できるのですがそれに対しての返答がなかなか出てこないと強く実感しました。ですが現地の方や、ルームメイトが積極的に話しかけてくれて派遣の最終週には完璧とまではいきませんが会話がきちんと成り立つようになりました。また第二に、学習環境が整っているということです。私たちはローズハルマン工科大学の寮での共同生活をしていましたが、ラウンジやホールなどで現地の学生の方が勉強したり、廊下にホワイトボードがあってそこで授業内容の議論をしたりと活発な学習が行われていました。また、講義棟などの廊下にも勉強机がたくさんあり多くの学生がそこで勉強をしていました。とても勉強へのモチベーションが高く、感化されました。第三に、勉強だけでなくしっかりと遊ぶということです。ローズハルマンにはとても大きな体育館があるのですが、そこで夜に人を集めてバスケやバレー、フットサルなどを行いました。夜中まで体を動かしたりととても充実した運動が行え、またゲーム中自然な会話をすることができコミュニケーション能力の向上にもつながったと思います。今回の派遣を通して、多くの刺激的な体験をすることができ参加して本当に良かったと思いました。体験して終了ではなくこれからの生活に存分に役立てていきたいと思います。

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