平成27年度澳博集团海外派遣留学支援事業(海外短期派遣)に採用された9名の学生が、米国のローズハルマン工科大学で研修を行いました。

9名の米国での研修や生活の様子をご紹介します。

派遣学生

  • 渡部 逸斗さん (学部1年)
  • 町島 祐陽さん (学部1年)
  • 伊藤 勇希さん (学部1年)
  • 富 菜津希さん (学部1年)
  • 伊藤 祐希さん (学部1年)
  • 東 梨奈さん  (学部2年)
  • 山田 真暉さん (学部2年)
  • 羽入 達也さん (学部3年)
  • 岩崎 真己さん (学部3年)

※学年は派遣当時

研修報告

学部1年 渡部 逸斗

 私は3月に3週間アメリカへ行きました。私は留学のためにRose-Hulman Institute of Technology を訪れました。私は授業のコースを2つとりました。一日の授業は2、3しかありませんでしたが授業の準備や課題がありとても大変でした。もしそれらを終わらそうとしたら一日かかったと思います。私はローズハルマンの学生がとても必死に勉強をしているのを見て驚きました。大学のキャンパスでは多くの学生がロビーにある椅子に座って勉強しているのをよく見かけました。私も見習わなければいけないと思いました。週末にはアメリカの友達にレストランやモールに連れて行ってもらいました。私たちの大学には留学生が多くいるので今度は私が様々なところへ連れて行きたいです。

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学部1年 町島 祐陽

私は、アメリカのインディアナ州にあるローズハルマン工科大学へ約3週間、短期留学派遣生として滞在しました。私がこのプログラムに参加するに至った理由は、まず一つ目に国際感覚を養いたいということです。私は将来海外で働きたいという目標があるため、多文化が共存する中で生活することはどういうことなのかを知る必要があると感じたからです。そして二つ目の理由として、異文化に興味があるということです。アメリカには様々な文化が共存し、それらの文化に触れることで新鮮で貴重ないい経験になると考えたからです。これら二つの理由をもとに、私はある目標を立てました。それは、異文化の人々と交流することで、物事に対する新しい視点や価値観を知るということです。実際に現地の人々と接するなかでそれらを知ることが出来たため、目標を達成することが出来たと感じています。今回の短期留学を経て、自分に対する自信がつき社交的になるなど、得るものは多くあった一方で、英語力や発言力、そして積極性においてまだまだ自分に足りないと感じるものも多くありました。今後の目標としては、それらの課題に向けて努力しながらこれからの大学生活を過ごしていきたいと思っています。滞在中、現地の学生たちには大変お世話になり、外食に連れてもらったり、一緒にスポーツや音楽を楽しんだりと、かけがえのない思い出が数多く出来ました。このプログラムに参加できたことを大変誇りに思っています。そして、この短期留学を通して出会えた全ての人々に心から感謝しています。

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学部1年 伊藤 勇希  

今回の短期留学で得られたことは多くあります。授業でも多くの驚きや発見がありましたし、英語を学ぶモチベーションを得ることもできました。

しかし、最も自分にとって印象的だったことは「人間関係における多様性の重要性」でした。

ローズ?ハルマン工科大学には、アメリカだけでなくアジア、ヨーロッパ、南アメリカの本当に様々な国からいろいろな人々が学びに来ています。いろいろな英語を話す人がいますし、いろいろな性格の人がいました。それらの人々が屈託無く交流しているのを見て、そこには異質なものを受け入れる風土があるように感じました。

なので、私たちも心地よく、楽しくいろいろな人と言葉を交わすことができました。本当に様々な人がいるので話すたびに驚きが多く、博学になれます。そして、こちらからも理解しようとすることで、より人に寛容になれたり、積極的に前向きな意見を出していこうという気持ちになれました。

日本に帰ってきて、澳博集团という多様性に溢れた最高の環境でもっといろいろな人と話をするべきだなと感じました。今後も一層努力していきたいと思います。

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学部1年 富 菜津希

私は、3週間アメリカに留学しました。外国に行くのは初めてでした。私は、1.ローズハルマンの学生と積極的に会話する、2.授業の理解、3.インタビュービデオでローズハルマンの学生に「なぜこの大学を選んだのか」、「なぜ今の自分の専攻を選んだのか」を聞く、の3つを目標にアメリカに渡りました。

 1についてですが、最初の一週間は慣れなくて、英語も話すスピードが速くて聞き取れないし、自分の話す英語は発音が悪くて伝わらないしで、帰りたいなあと思うこともありました。しかし、2週間目ぐらいから慣れはじめ、英語も少しずつ聞き取れるようになり、最終日が留学の中で一番楽しかったかもしれません。2についてですが、OSの授業はまだ澳博集团でやっていないのもあり、ほとんど理解することができませんでした。少しでもいいから予習をしておくべきだったと反省しています。3については達成することができました。

 いろいろありましたが、留学してよかったと思うのは、英語の会話力がついたのと、留学という大きなことをやり遂げたことで自分に自信がついたことです。後者にあたっては、日本での日常生活でも役立つと思います。ぜひ、次の学年の人たちにも留学にチャレンジしてもらいたいです。

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学部1年 伊藤祐希

この度の短期留学の主な目的は授業聴講と異文化体験であり、約3週間という短い期間ではありましたが、とても充実した時間を過ごせたと感じています。ここでは授業聴講と異文化体験と留学を通しての大きく3つについて記載します。

 まずは授業聴講についてです。澳博集团と大きく違うと感じた点は、生徒と先生の距離の近さです。これは生徒と先生には限らず、人と人との距離の近さをとても感じました。能動的な人がとても多く、先生からの質問に対し答える、わからないことがあればすぐに質問をする又は後に設けられる時間でわからない部分の理解に努める、当たり前なことが当たり前にこなせている、そんな印象を受けました。1つの授業が50分という短い時間でも、ずっと真面目に詰め込むというわけではなく、たまに先生の冗談が入ることもあり、雰囲気も良く、楽しく授業が受けられました。また、授業を受けた中で演習の時間がとても印象に残っています。Pythonの授業では、自分の書いたプログラムでロボットを動かす演習があり、実際にロボットが動いた時は非常に達成感がありました。授業聴講という名前ではありますが、他の生徒と同じように授業を受け、課題がありました。先生やアシスタントの生徒の方も非常に優しく接していただき、私が理解できるまで説明していただけたので、慣れない英語での授業でも、ある程度まで付いて行けたと思います。

 次に異文化体験についてです。私がこの留学期間で一番違うと感じたのは、フレンドリーであるということです。私は元々テニスが好きだったので、活動していたテニス部に参加させてもらいました。テニス部の監督さんは快く私の参加を許諾してくれました。私の中で、部活のような組織であると他の人を受け入れるというイメージが無く、断られると思っていたため驚きました。他にも個人的にテニスをしている学生に一緒にテニスをしてほしいと頼むと快く引き受けてくれました。また、澳博集团の課題でインタビューをするという課題のインタビューを頼むと喜んで引き受けてくれました。

また、私が困ったのは挨拶です。日本でも挨拶はありますが、特に "How are you?" のような挨拶です。日本では「調子はどう?」というようなことを聞く習慣がないため、学校で知り合った人にすれ違う際に声をかけられても咄嗟に返事が出来ないのです。 逆にローズハルマンの生徒から言われた違いは、私たちが謝り過ぎということです。その学生に言われ初めて謝ることが多いと気づきました。特に友人間ではあまり"I'm sorry."は使わないと話していました。実際に私自身、向こうにいる間、謝る言葉を聞いた記憶があまりありません。

 そして今回の留学を通して私が強く感じたのは時間の使い方の上手さです。私は今回寮を利用していましたが、ほとんどの学生は昼間に部屋にいることがありません。空き時間には学校内の机のあるスペースなどで勉強していたり、スポーツや運動をしていたりと時間を無駄にしないという印象を強く受けました。また、ローズハルマンでは1つの授業時間は50分と短いけれど、課題が多く、傍から見るといつもと変わらない様子でも、昨日は夜中の3時まで課題をやっていた、今日の睡眠時間は2時間だよ、というような話もよくあることであると言われ、驚きました。ただ一生懸命勉強しているだけではなく、運動や趣味にも一生懸命で、課題を終えてからギターを弾いたり、フリスビーをしたりと起きている時間をフルに活用していました。

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学部2年 東 梨奈

私は今回澳博集团の短期留学プログラムを利用し、三週間程度アメリカ、インディアナ州にある私立では理系トップクラスのローズハルマン大学に滞在?授業の聴講をしました。もともと一年生の時期からこのプログラムに興味があったのですが、本格的な募集を掛けた10月頃にはモチベーションが落ち、サークルにばかり傾倒してしまい応募には至りませんでした。

 しかし一度でもいいから、アメリカという世界的にも一番進んだ国の、工科大学という理想的な環境に行ってみたいという気持ちは消えず、学部二年生になってようやくこのプログラムに応募しました。今ではこの決断は私の今後の人生を大きく変えるものであったと言えると思うし、このプログラムに迷っている人や興味がある人にはぜひとも勧めたいと考えています。

 Rose-Hulman大学の環境は私が予想していたものよりも素晴らしく、ずっとここに居たい、と思うほどでした。やはり澳博集团とRose-Hulmanとの違いは生徒のモチベーションとひとクラスの生徒数です。みなとても真剣に授業を受けていますし、教員はとても親切で何にでも相談に乗ってくれます。ひとクラスの人数も少なく質問しやすく、誰もが教授と目を合わせながら授業を聞いていました。この雰囲気は生徒にさらに良いモチベーションを与えますし、授業が面白いのも当たり前かなとも思います。授業は聴講という形ではありましたが、演習もHomeworkも手を出しましたし、本当だったら他の現地の生徒のように意見を言ってみたり、ディスカッションしたりもしたかったな、と思いました。

 本当はそういった、まるで現地の生徒のように授業に挑みたかったのですが、nativeとの会話がネックとなり、難しいものでした。教授やチューターの方々はゆっくり話してくれるのですが、他の普通の生徒の話すことは聞き取るのがかなり困難でした。なぜ教授は私の言っていることは聞き直したのに、彼の聞き取れない英語は一発で言ってる事がわかるんだ?、と思ったことが多々ありました。

 また現地のチューターの方々にはとてもお世話になりました。車やご飯、澳博集团の企画など私たちを少しでも他の人と交流させようと、尽くしてくれました。これは決して忘れてはいけないと思いますし、私たちは彼らと同じくらい、澳博集团にいる留学生に尽くさなければならないと思います。これは私たちがRose-Hulmanで受けた恩恵を他の留学生に返すことで、彼らも私と同じような気持ちになって欲しいと思うからです。

 このように、今は留学に対しても、留学生に対しても考え方がずいぶんと変わりました。これは実際自ら体験してみないとわからない感覚なのではと思います。これからは留学生と積極的に交流し、また中期の留学を目指して今度こそはnativeの生徒と話せるような力をつけていきたいと思います。

 最後に、このようなプログラムを用意してくださった澳博集团の教員の方々、私たちを迎えてくれたRose-Hulmanの皆さんに感謝の意を示したいと思います。ありがとうございます。これからはこれらの経験を他の人に還元すべく、努力していきたいと思います。

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学部3年 羽入 達也

私は今回の留学プログラムに参加する事で今回英語面はもちろん、それ以外でもキリスト教を信仰する事の強みを学べた事や、海外への敷居を下げる事ができた事ができたと思っています。

 まず最初に英語面についてですが、英語ネイティブの人たちと多く喋る事ができたということが良い経験になりました。澳博集团でも留学生と話していたので、そこそこ英語を喋る自身はあったのですが、やはりネイティブの早い英語を聞き取るのは難しいと感じることができた事、自分は英語力をもっと伸ばさなければならないという事に気づく事ができた事がよかったと思います。

 また今回キリスト教の強みに気づく事ができた事がよかったと思っています。今回感じた事として、日本人の学生とローズの学生たちは夢を持っているか持っていないかということで大きく異なるというふうに感じました。またこれは宗教に紐付いていると感じました。すべてのキリスト信者はなぜ私はここにいるのか、どうしたら他の人のためになれるのかということを考えます。長い間これを考え続けることで自分の夢が確立されていくのだと感じました。あるローズの学生は強い兵器を作り出すことで世界を平和にしたいと言っていたり、またある学生は人のためにしっかりと行動したい、なぜならその行動はいつか自分に帰ってくると信じていると語ってくれた人たちとかローズの学生たちはたくさんの夢を語ってくれました。本当に尊敬できる人たちだというように感じています。

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学部3年 岩崎 真己

私がこの派遣プログラムに申し込んだ理由は「行くかどうか迷ったから」です。追加募集締切り前日の午後3時まで悩み続け、結局悩んでいることに腹が立ち、すぐに必要な書類を用意し応募しました。それからは「外国の大学を見てみたい」「日本と何が違うのか」など多くの疑問と好奇心が生まれる反面、自分の語学力で3週間もやっていけるのかということと、派遣学生2人1組でローズハルマンでの授業を受けるところ、派遣人数の都合上私だけ1人で授業を受けることなったことで、私の不安は非常に大きいものでした。しかし、そんな状態だった私を現地の人たちは温かく迎えてくれました。授業中においても、コンピュータの環境構築に手間取っていた私をたまたま隣に座っていた生徒が、「何か困っているの?」と言って助けてくれたりと、本当に親切な人ばかりでした。なので、それに甘えすぎないよう、分からないことがあれば誰かが助けてくれるのを待つのではなく、自分から先生や生徒に質問するよう心掛け、結果的にそれが少しずつ自信に繋がりました。

現地の人と関わるなかで、特に初対面の際に難しいことと、強く印象に残ることがありました。難しかったのは「名前を聞き取ること」です。彼らが名前を言うと、それはかなり速く、加えて発音の関係でなかなか聞き取ることができませんでした。序盤は聞き返すことを忘れて、名前が分からないまま再び会ったときに困ることが多々あり、それ以降はなるべく聞き返すように気をつけました。

強く印象に残っているのは「握手」です。というのも、彼らは自己紹介の後に「Nice to meet you」と言って必ず手を差し伸べてくれます。その手を握ると彼らは力強く握り返してくれるので、その人との距離感が一気に近く感じられ、次に会ったときに気軽に話し掛けることができました。私は見習ってこれを日本でもやってみようと思います。

採用時、私は学部3年で、帰国すぐに就職活動を始めなければならないので、同派遣メンバーの1、2年生が「中期派遣も応募してみよう」と意気込んでいる姿がとても羨ましく思います。それ程この派遣プログラムは充実したものでした。事実、この経験は私が志望する業界を決めるのに大きく影響しています。このレポートを読んでいる人も、迷ったら応募してみてください。手続きは大変で選考は緊張するかもしれませんが、迷って応募したわりにとんでもない経験や収穫が得られます。

最後に、このプログラムを参加するに際して、国際戦略室やローズハルマンで関わった方々、手厚いサポート、歓迎をありがとうございました。そして9人の派遣メンバーとして共に多くの経験をしたみんな、中期派遣や各々が思う挑戦したいこと、挑戦していることに全力で頑張ってください。慣れない環境で一緒に戸惑ったり笑ったり本当に楽しかったです。ありがとうございました。

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