2014年05月20日

平成25年度澳博集团海外派遣留学支援事業(海外短期派遣)に採用された10名の学生が、米国のローズハルマン工科大学で研修を行いました。
10人の米国での研修や生活の様子をご紹介します。

派遣学生

澳博集团海外派遣支援事業
伊黒 裕貴さん (学部2年)
橋本 雅人さん (学部2年)
三浦 和紀さん (学部2年)
賀澤 朝一郎さん (学部1年)
丸山 滉太郎さん (学部1年)
吉田 将司さん (学部1年)
山内 翼さん (学部1年)
森野 未沙登さん (学部1年)
渡邊 翼さん (学部1年)
高田 笑里さん (学部1年)
  • 学年は派遣当時

研修報告

学部2年 伊黒 裕貴

 私が3週間のRHITの短期留学に参加しようと思った主な目的は、日常とは違った角度からコミュニケーションを覗くことでした。 異なる文化に身を置いて日本とは違う意思疎通を経験することで、コミュニケーションの原点や向上のヒントを発見することを考えていました。

h26_iguro.jpg

 限られた3週間、慣れるまでの1週間はとても長く感じられ、多くの発見がありました。留学初日から私はローズハルマンの生徒と会話するように心がけました。 自分から話しかけることは出来ましたが、言葉のキャッチボールを続けるのは難しく、気づけば相手から質問されて答えるだけというやりとりが多くなっていました。 しかし、ひたすら意思疎通を図り、また生徒同士の会話を何度も聞くことにより、少しずつコツやヒントを得ることができたと感じました。 その発見の一つは、常に会話が絶えないローズハルマンの食堂では会話内容の殆どが誰にも共通する話題や、誰にでも語ることができる話題だったことです。 とてもシンプルなことでしたが、私はその時になって初めて重要性に気付かされました。また他の発見として、食堂の長テーブルで2-3人で朝食を食べ始めると、数分後にクラスメイトや友達がグループに加わり、 その数分後にも別の友だちが加わり、気づけば20人ほどのにぎやかなグループが出来上がっていたのも面白い点でした。

 1週間ほど経過すると、苦労していたことにも慣れました。ローズハルマンでの学内生活に余裕と楽しさが生まれたのもこの頃でした。 敷地内の野生のリスを撮影したり、学内のホールでコンサートを観たりして日本とは違う環境を楽しみました。 慣れた後の残りの時間は渡航前に私が想像していたよりもあっという間でした。

RHITでの3週間を振り返ってみると、私が抱いていた疑問への答えが見えてきた一方、自身の足りなかった部分や新たな課題が浮き彫りとなり、今後何をすべきか明確になりました。 今回の留学は私の現在のみならず将来も支えるであろうかけがえのない経験です。


学部2年 橋本 雅人

h26_hashimoto.jpg

 短期留学でアメリカのローズハルマン工科大学に行ってきました。滞在期間は3週間です。 今回のプログラムはバディシステムでした。会津大生一人に対してローズ生が一人バディとしてつき、同じ授業を受けます。 私が受けた授業は、日本語、電気工学、Pythonプログラミング、視覚澳博集团です。 どの授業もディスカッション形式で学生は積極的に発言をすると思っていましたが、それは私の偏見でした。 先生がずっと話している授業もあれば、質問に対してなかなか学生が手を挙げない時もありました。学内の施設は充実していました。 敷地内には森や湖があり、公園のようでとても美しいです。リスやグースがたくさんいるのも印象的でした。 自由に使える体育館やビリヤードが出来る場所もありました。 特に良かったのが、廊下の至るところに広いスペースがあり、そこに椅子、テーブル、電源がたくさんあることです。 多くのローズ生がそこでPCを開き勉強をしていました。私はこの場所をとても気に入って、授業の合間によく利用しました。寮は学内にいくつもあります。 私はその中の一つに泊まりました。とても綺麗でどちらかと言うとホテルに近い印象です。二人部屋でルームメイトと日々過ごしました。 寮の中はとても暖かく、寒さが残る3月でも快適でした。 各階にはロビーがあり、そこで映画鑑賞やテレビゲームなどをしました。

留学で色々なことを体験でき、本当に充実した日々を送る事が出来ました。また、英語の力を少しでも伸ばすことができたし、自分の弱点も見つけられました。 留学に関して少し心配に感じていた時期もありましたが、申し込んで本当に良かったです。この短期留学の目標は単位をとることではありません。 目標を自分で設定する事ができます。留学に少しでも興味が有る方はぜひ応募してみてください。


学部2年 三浦 和紀

私は以前から外国に興味があり、留学をしたいと考えていました。では何故1年生の時に行かなかったのか。それは前年度は応募する勇気がなかったからです。 そのため私は地元で教習所に通う3週間を過ごしました。一方、私の友人は短期派遣プログラムに応募、見事に二次審査まで通過してローズハルマン工科大学(RHIT)で3週間を過ごしました。 日本に帰ってきた彼の話を聞いたり、彼の振る舞いの変化を見たりしたことで、私は応募しなかったことを深く後悔しました。  それから月日は流れ、再び短期派遣プログラムの募集が始まりました。そこで私は、本プログラムに応募し、留学を実現することが出来ました。

h26_miura.jpg 英語に関しては、外国に行く以上当たり前ですが最大の難関でした。 澳博集团でも英語で行われる講義はあったためか、最初からそれなりに理解することが出来ました。 しかし、問題は日常会話です。私は講義以外で英語を使う場面がほとんどありませんでした。 人と話していても何か言おうにもどのような表現を使えばいいのか曖昧だったり、単語がすぐに思い浮かばなかったりすることが多かったです。 それだけでなく、教授のように説明するように話す訳ではないため、早くて聞き取れないということもありました。 最初の一週間は自身の英語能力の低さを痛感させられ、人と話すのがとても恐ろしく感じられました。 しかし、慣れと言うものは恐ろしく、一週間も経つと少しずつ彼らが何を言っているのか分かるようになってきました。 加えて、現地の学生が映画やアニメを英語で見せてくれたり、週末に映画を見に行ったりしたことにより、聞く能力を更に磨くことが出来ました。 その結果、帰る頃には行きの飛行機では見ようと思わなかった英語の映画を帰る頃には見ることが出来るようになっていました。 話すことに関しても、聞くことが出来るようになるにつれ、微量ながら話すことが出来るようになっていきました。

 現地の学生、教授とのコミュニケーションや、彼らの行動を見ることで様々なことを考えさせられました。特に印象に残っているのは彼らの講義や課題への取り組み方です。 RHITには様々な場所に机と椅子があるのですが、昼間は多くの場合学生がいました。アメリカは50分の講義が週に数回あり、毎回課題が出るということもあるそうです。 私は昼間は遊び、課題は提出期限ギリギリの夜に寝る時間を削ってやっていました。 そんな私であればすぐに挫折してしまうような課題に取り組む彼らの姿勢を見たことで、考えを改めなければならないと感じました。 それ以外にも、物事の考え方や価値観を改めさせられるようなことが多数ありましたが、これは長くなるので省略します。

 私はRHITで3週間過ごし、英語能力を向上させるだけでなく、人としても成長することが出来ました。今後格段にやるべきことが増え、より困難な課題に対峙することになるでしょう。 今までは不安と恐怖以外何もなかったのですが、最近は根拠はありませんがなんとかなる気がします。そう思えるのは、やはりこの3週間が確実に私の糧となっているからだと思います。 「原点回帰」という言葉がありますが、私の原点はこの3週間のことでしょう。ダメになりそうだったらこ原点回帰してもう一度やってみることにします。
 余談ですが、講義棟にあるカフェのマフィンをもっと食べておけばよかった最近思います。今度中期留学でもう一度マフィンを食べに行こうかなどと考えて始めています。


賀澤 朝一郎

  今回、私が短期派遣プログラムへ応募したきっかけは、澳博集团に入学した後に刺激的な人々に出会ったためです。 一人はワーキングホリデーで1年間、カナダに滞在した人、また一方では自転車で世界を一周した人、澳博集团に短期留学で派遣されてきた留学生など、とても刺激的でグローバルな視点をもった人々に出会ったためです。 「自分も世界を自分の目で見てきたい。」と強く思うようになりました。そして、この募集要項が目につき応募した次第です。

h26_kazawa.jpg 私の今回の短期派遣プログラムの目標は「日本のことを知ってもらいたい」でした。そのためには、まず始めに自分が日本を知る必要がありました。 そこで私は、去年の夏休みに日本を自転車で縦断することにしました。できるだけ写真を撮り、各地説明できるようにしました。
初めて海外の空港に着き、今は自分が外国人であるという事実に興奮し、携帯で写真を撮ってしまいました。するとだんだんと、近づいてくる警備員。 そして一言「Delete your picture!!」とても肝が縮む経験をしました。初めて海外で会う外国人に怒られたのです。今思うと良い経験です。

 そして、今回の短期派遣プログラムの前回までとの大きな相違点というのは「バディ制度」です。それぞれ、一人ひとりにRHITの学生をつけるというものです。 はじめは私の英語力が足りないため、うまくコミュニケーションがとれず、不穏な空気が漂うこともありましたが、「ごめん、ついていけない。もっとゆっくり話してくれないか」というと 「もちろんだよ。こちらこそ速くてごめん」と言ってもらい、その後は、徐々にコミュニケーションが取れ始め、いつの間にか対外国人でも、後退りするこなく会話できるようになりました。

 次に授業に関してです。私がとっていた授業は主にプログラミングやデザインに関するものと経済学です。 前者については教授も優しく、初めてふれる言語も、とても分かりやすく教えてくれました。後者については教授の話すスピードが速すぎてついていけませんでした。 どの授業にも共通して言えるのが、学生参加型の授業だということです。学生と教授のやり取りが続き、どんな質問にも「Good question!」と言っているのがわかりました。 また一方では毎週、学生が考えてきた案をプレゼンするなど皆アグレッシブでした。

  RHITで出会った友達とは、その都度FacebookやLINEなどを使い連絡先を交換しました。折角、出会えたこのチャンスをこのままで終えたくなかったためです。 別れ際には「日本に来た時には連絡頂戴。俺もアメリカにまた来るよ」と言いました。約束した再開に向けて今後も一層英語の勉強に力が入ります。 後輩にはぜひ一歩踏み出して「留学」に積極的に取り組んでほしいと思います。


学部1年 丸山 滉太郎

 私は今回の短期留学が海外への初の渡航となりました。渡航する前にはパスポートの申請、保険の加入、ドルへの換金など今まで自分がやったことがないことばかりで準備の段階で苦労しました。 しかし、この準備を行って感じたことは、わからないことでもまずは自分で調べて一人でやってみることが大切であるということです。確かに、人に何でも聞いてその通りに行えばすぐに終わるようなことかもしれません。 しかし、自分の力で苦労して覚えたことは必ず他の場面でも生かすことができると思います。

h26_maruyama.jpg この短期留学では海外生活、英語で受ける授業、他の国の留学生のルームメイトとの生活などすべてが初めての体験だったため、数えきれないほどの苦労をしました。 さらに、現地では携帯のパケット節約のため、校内のWiFi 以外では携帯を使用しませんでした。そのため英語での会話中にわからない単語があっても辞書を使って調べることができません。 そこで他の人に日本語訳を頼むのではなく、会話相手に英語で直接質問してその単語の意味を聞き出すということがこの留学で非常に重要でした。 また、世界中からの留学生とのグループワークや授業後の食事は私にとって英語に触れる貴重な体験でした。 さらにより多くの人と交流を深めるために、与えられたチャンスだけではなく、サークルやボランティア活動など、何でもいいので自分の興味があることを自分の意志でどんどん挑戦することが大切だと思いました。

 アメリカでは、日本では学ぶことができないような貴重な体験をすることができました。 今回の留学は自分で問題を解決することと新しいことに挑戦することの大切さを学べた充実した三週間でした。


学部1年 吉田 将司

今回のローズハルマン短期留学で学んだこと、経験したこと、初めて知ったことは忘れる事はないと思います。 まずなぜ今回私がローズハルマン短期留学に応募したかというと自分の英語の能力を向上したいというのはもちろん、まだ行ったことのない海外に行ってみたいという好奇心もあったからです。 また短い留学ではありましたが海外の雰囲気を知るにはいい機会だと思ったからです。 さらにこれからは国際化が進み、英語が話せなければ仕事が出来ないとも感じているからです。

 留学に向けてどんな準備をしたかというと、自分は英語が好きではなかったので、映画を字幕なし英語で見た後日本語字幕の英語を見て理解を深めたりしていました。 また、興味のある英字新聞を見たりなど出来るだけ飽きないように心がけていました。最初は映画を見ていて途中で全くわからなくなったりして飽きてしまうこともありましたが、 学ぶにつれてだんだん英語の苦手意識もなくなり少しですが理解が出来るようになりました。 英字新聞も自分の興味のあるニュースだけを選んで読んでいたので自分のペースで勉強をすることが出来ました。 特に英単語や文法を意識して勉強するのではなく英語を好きになり、英語を読み聞きして楽しいと感じられるように心がけました。

h26_yoshida.jpg 実際にローズハルマン工科大学に行って感じたことはたくさんあり、新しい発見やいい経験をすることも出来ました。 初めての海外でもありとても緊張しましたがローズの学生がとても優しく接してくださったのでとても楽しく生活することが出来ました。 最初の1週間は言語の壁、時差、講義スケジュールなどが違い生活に慣れるので精一杯でしたが、残りの2週間はあっという間に時間が過ぎていった感じがしました。 英語も最初は話すスピードが早く聞き取れないことも多々ありましたが日がたつにつれて耳も慣れ始めてくれました。 もちろん完璧に聞き取れるまでにはなりませんでしたがなんとなくわかるようになった気がします。やはり、生活していく上で1番困ったのが話すときでした。 言いたい事はあるのに英語で話す事が出来ないということが多々ありとても苦労しました。 澳博集团にいる留学生と話す練習はしていましたがそれでも全く話せるようにはなりませんでした。 ローズの学生に言いたいことがうまく言えなくてどう表現して伝えればいいかとても考えさせられました。

 平日は大学にある寮から講義の部屋に向かい講義を受け、食事は大学にある食堂で食べました。 基本的な生活はすべて大学の設備で行えました。講義も面白い講義が多数あり、自分はpythonとmatlabの言語講義とテクニカルコミュニケーションという講義を受けました。 テクニカルコミュニケーションでは就職のときに書くレジュメ、カバーレターの書き方また、3週間という短い期間だったので最後まで受けることは出来ませんでしたが、 グループ活動としてIT製品をつくるプロジェクトにも参加しました。pythonでロボットを動かす講義がとても印象に残っています。 またローズで行っている日本語の講義にも参加し日本に興味を持っているローズの学生との交流をすることも出来ました。 澳博集团でやっていない講義も多数ありとても楽しく講義を受けることが出来ました。 休日は私たちの面倒を見てくれるバディ達と一緒にインディアナポリスの街やシカゴなどに行き楽しい休日を過ごす事ができました。インディアナポリスは会津のように歴史の多い街で戦争の記念館などを見てきました。 またNBAの試合も見てきました。人生初の生で観るNBAは迫力がありとてもいい時間を過ごすことができました。シカゴではおいしいピザのお店やショッピングモール、有名なクラウド?ゲートに行き充実した一日を過ごすことができました。

 英語で話すしかない環境の中で活きている英語を学べたことは本当に良い経験になりました。興味がわいた分野も明確に発見することができました。 不安もたくさんありましたが、何より自分の中で大きく変わったことがたくさんあるような気がします。 今は澳博集团で授業を熱心に取り組み、留学生や教授にもどんどん話しかけていこうと思います。 そしてこれからこの経験を生かして、自分の興味がわいた分野に挑戦し、進んで学ぼうと思います。

 初めての海外で思いのように活動をすることは出来ませんでしたが、英語に対する意識などは大きく変わった気がします。 これからも英語の勉強を行いさらなるスキル向上を目指したと考えています。次はインターンシップなどで英語のスキル向上と世界の社会を学んで行きたいと思います。


学部1年 山内 翼

 人生初めての海外、留学ということもあって渡米する日にはとても緊張しましたが、 いざアメリカに行ってみると3週間がとても短く感じてしまうくらい楽しい留学となりました。

 まず授業についてですが、ローズハルマンの授業はとても興味深かったです。日本での授業は、学生が居眠りしていたり、携帯電話をいじっていたりと真面目に受講していない人が多々います。 しかし、ローズハルマンの授業では居眠りしている人はいなく、質問をたくさんして熱心に授業を取り組んでいる学生が多かったです。 教授もだらだらと授業を進めるのではなく、リズムよく皆が興味をもてるように行っていて素晴らしかったです。 教授と学生のどちらもが熱心で、日本ではみたことのない光景なのでとても刺激されました。 授業だけでなく、遊びにも熱心で、毎週金曜日の夜は遊ぶ風習があり、勉強と遊びのメリハリがあって時間の使い方がうまいな、と思いました。

 肝心の英会話についてですが、留学初日で英語力の低さを実感しました。 言っていることは理解できず、自分が思っていることをうまく伝えられない、とてもむず痒い日々を送りました。 しかし、現地の方々は親切で私が言いたいことをなんとか理解してくれようとしてくれ、通じたときには本当に嬉しかったです。 英語力の低さを改めて実感し、英語の勉強に対するモチベーションをあげるいい機会になりました。

h26_yamauchi.jpg また、今回の短期留学では今までにないバディ制度というものがあり、澳博集团生ひとりひとりにローズハルマン工科大学の学生のバディがいました。 私たちのバディはとても親切で、毎日面倒をみてもらっていました。 あらかじめとっていた授業が難しくついていけていないのを察して少し簡単な授業を聴講できるようにしてくれたり、課題のわからないところを教えてくれたりしました。 もちろん勉強面だけでなく、料理の美味しいお店へ連れて行ってくれたり、遠出の旅行の計画をたててくれたりと楽しい思い出も一緒に作りました。 バディたちだけでなく、大学の生徒、先生みんなが親切でとても助かりました。3週間が辛く感じなかったのは現地の方々のおかげです。

 今回の留学を通して、自分をみつめなおせた気がします。 自分の勉強に対する熱意の低さ、英語力の低さを改めて知ることができ本当に良かったです。 今後は澳博集团での授業を熱心にとりくみ、また英語も勉強してもっと成長したいです。 成長したあかつきにはもう一度、今度は3週間だけでなく3ヶ月や6ヶ月くらい留学に挑戦してみたいな、と考えています。


学部1年 森野 未沙登

 私は今回の短期派遣で、ローズハルマン工科大学に3週間滞在しました。 色々なことを学び、遊び、交流してあっという間に過ぎていきました。 また、今後の課題を改めて確認しました。

 高校生の時に母から留学を勧められたことがありましたが、その時は「絶対に留学なんて行くもんか」と思っていました。 日本語が通じない環境に放り込まれることがとても怖かったからです。その私が数年後に自分から短期留学を体験してきたのですから、何が起きるかわかりませんね。 今回応募した動機は、自分を変えたかったからです。大学生になり、何か自分の今後の人生を変える経験をしたいと思っていました。 留学に行った先輩方の「世界が変わる」との殺し文句に悩殺され、応募しました。

h26_morino.jpg アメリカについて早々に思い知らされたのは、語学力の乏しさでした。バディが色々とローズについて説明してくれたり、質問してきてくれたりしたのですが、半分も理解できずに途方にくれました。 授業でも、教授は怒濤の速さで講義をしますし、また専門用語も多数出てきます。 理解できずに呆然としている内に課題が出され、チャイムが鳴り、次の教室へ移動という大忙しの大学生活でした。 大体の人は一週間が過ぎたあたりから慣れ始め、段々聞き取れるようになってきたという人も多かったのですが、私は正直、3週間が終わってからもあまり変わった気はしませんでした。 また、非常に勿体ないことに、私は聞き取ることに必死になりすぎるあまり、自分から積極的に話すことを忘れてしまっていたのです。 結果、リスニング力はあまり実感がわかないまま、スピーキング力に至っては帰ってきてから鍛えようという決意を新たにするということになってしまいました。 しかし、実力に関してはまだまだということを思い知らされましたが、これからもっと積極的に英語を話す機会に関わって行こうという思いはとても強くなりました。

 ローズの人たちはみんな優しくて、私たちが会津から来たと知ると「ようこそ」と笑顔で歓迎してくれました。 休日に遊びやご飯に誘ってくれたり、授業でわからないことがあれば積極的に教えてくれたりと、彼らの協力があってこそ私たちの留学は楽しかったのだと思います。 また、様々な国の留学生と交流できたこともいい経験になりました。ローズには本当に世界中から生徒がやって来ます。 国も文化も母国語も全く違う彼らのコミュニケーション能力、会話能力を見て、さらにモチベーションが高まりました。 いつか彼らとまた会う機会があれば、その時までに精一杯自分の能力を磨きたいと思います。

 最後に、留学をして損をすることはありません。 もちろん楽しいことばかりではなく、自分の課題を思い知ることにもなりかもしれませんが、それはかならず自分を成長させます。 いつか、またアメリカに遊びに行って彼らともっと充実したコミュニケーションをとるために、これからは会話の力を鍛えていきたいと思います。 そして、今回学んだ英語以外のことも忘れることなく人生の貴重な経験として、糧にしていきたいと思います。


学部1年 渡邊 翼

 今回の派遣で自分は"Electro magnetic waves", "Principals of Design", "Sustainable Energy Systems"の3つを受講しました。 どの講義も少人数で行われ、学生は積極的に質問をし、教授もそれに対して丁寧に答えるという光景が頻繁に見られ、ローズハルマンの生徒の授業に対する積極性にはとても感化されました。

 自分が受けた講義の中では"Electro magnetic waves"が印象に強く残っています。 日本で言う電磁気学のような物なのですが、本来なら3年生が受講するもので難易度が高くて毎回の講義で出される課題には挫折しそうになりましたが、 英語で受ける電磁気学は日本のものとは記号や公式も異なり比較しながら受ける授業はとても興味深かったので続けられました。 課題についてもローズハルマンの学生と討論しながら取り組み何とか乗り越えられました。

h26_watanabe.jpg ローズハルマンのほとんどの学生は大学内にある学生寮に住んでいて、自分もその学生寮の一つで派遣中は暮らしていました。 寮内にはシアタールーム、フーズボール、卓球などをできるスペースがあり寮に帰ってからはよくルームメイトやその友人たちとそれらで遊んでいました。 アメリカでの3週間は本当にあっという間に過ぎてしまいましたが、周りの人は皆親切で様々な所に連れて行ってくれ、とても濃い時間を過ごすことができました。 中でも、バスケットボールの最高峰であるNBAを見れたことは自分にとって最高の思い出になりました。 バスケットボールの人気度は日本とは比べものにならず、大学の体育館に行くと学生から近隣のお年寄りまでバスケットボールを楽しんでいました。

 留学中は自分の英語力の足りなさで言いたいことが伝えられなかったり、うまく聞き取れずもどかしい場面も多々あり悔しい思いをしましたが、その反面英語に対するモチベーションは上がりました。 今回の留学で自分はすばらしい出会いをたくさんしました。この出会いには私はとても感謝しています。 留学中に感じた悔しさをバネにもっともっと英語を勉強して今度彼らと出会ったとき自分の思っていることをたくさん伝えたいです。


学部1年 高田 笑里

 今回春休みを利用して三週間アメリカのローズハルマン工科大学に短期留学へ行ってきました。 アメリカの大学に通うことは初めてで、色々と不安がありましたが楽しいことや苦労したことなど様々なことがありとても充実した留学経験になりました。

h26_takada.jpg まず授業については、アメリカの大学の授業のほとんどが参加型で授業中は生徒が積極的に質問をしたり自分の意見を発表したりしていました。 授業以外でもアメリカの大学生は勉強熱心で、大学内の廊下やカフェなど至る所で勉強しているところを見ました。 ほぼ毎日宿題が出され、毎日同じ授業があるので提出期限も次の日だったりして授業が終わった後は寮に戻り宿題と次の授業の予習で毎日忙しそうです。 私のバディは3年生の機械工学専攻の女子学生で、ほとんどの授業は彼女と一緒に受けたのですがまだ習っていない科目に関連するものだったので、 授業の内容を理解することはできませんでした。残念ながら彼女はとても忙しく、なかなか一緒に話す時間はなかったけれど、 授業中は教科書を見せてくれたり宿題のプリントを送ってくれたりいろんなことをサポートしてくれました。おかげで、授業には何とかついていくことができ、 彼女にはとても感謝しています。

 今回の留学では自分の英語力の低さを実感しました。今まで英検やTOIECなどの検定やテストでいい結果を修めてきましたが、 実際にコミュニケーションツールとして使用できなければ意味がないと気づきました。私は今回の留学で得た体験をもとに今後の英語学習に役立てたいと考え、 今後はスピーキング力を中心に英語の授業でも積極的に発言し一つ一つの課題に真剣に取り組んでいきたいと思っています。 そして、私は将来アメリカの大学院へ進学することが夢なので、コミュニケーション能力とともに海外の授業についていける程度の英語力を身に付けたいと思い、 今年の夏休みを利用して英語を基礎から学び直そうと思っています。そして、今後機会があったら今度は1年間の中期留学に行き、 自分の英語力を伸ばしコミュニケーション力をつけたいと思います。