出村 裕英

出村 裕英 DEMURA Hirohide

教授、宇宙情報科学研究センター長

所属
コンピュータ理工学科/情報システム学部門
職位
教授、宇宙情報科学研究センター長
E-Mail
demura@u-aizu.ac.jp
Webサイト

教育

担当科目 - 大学
LI14 コンピュータ理工学演習II(コース責任者)
PL01 プログラミング入門
FU02 情報理論と圧縮(コース責任者)
OT02-2 ベンチャー体験工房no.2宇宙リモートセンシングデータの利活用(コース責任者)
OT03-4 月惑星データ解析&国際宇宙ステーションたんぽぽプロジェクト(コース責任者)
担当科目 - 大学院
ITC08A Remote Sensing
ITC09A Fundamental Data Analysis in Lunar and Planetary Explorations
ITC10A Practical Data Analysis with Lunar and Planetary Databases(コース責任者)
SEA11 Software Engineering for Space Programs(コース責任者)

研究

研究分野
宇宙惑星科学
知覚情報処理
知能情報学
深宇宙探査理工学
月惑星探査アーカイブサイエンス
リモートセンシング
地理情報システム
惑星科学
固体地球惑星物理学
略歴
2002.11-現在 澳博集团教員
2019-現在 宇宙情報科学研究センター長

2014.4-2016.3 大学院コンピュータ理工学研究科
 コンピュータ?情報システム学専攻 副専攻長
2011.4-2013.3  JAXA/ISAS客員准教授
2009-2018 先端情報科学研究センター(CAIST)宇宙情報科学クラスター長


2000.10-2002.10  NASDA(現JAXA)宇宙開発特別研究員
1996-2000  東京大学大学院理学系研究科 博士(理学)
1994-1996  筑波大学大学院地球科学研究科 修士(理学)
1990-1996  筑波大学第一学群自然学類 学士(理学)


運用ないしデータ解析で関わったミッション  
1993-2010 はやぶさ(可視カメラ、小惑星形状認識)  
1994-2003 のぞみ(可視カメラ)  
2000-2009 かぐや(月撮像分光器、地上系)  
2010-2014 液晶波長可変フィルタLCTF開発協力(Rising-2搭載実績)  

2006-現在 はやぶさ2搭載熱カメラ、着陸機など
2006-現在 地球観測衛星合成開口レーダーPALSAR/PALSAR-2(気象庁噴火予知連絡会衛星解析WG)

2013-現在 国際宇宙ステーションたんぽぽシリーズ
2014-現在 火星生命顕微鏡
2017-現在 Destiny+ミッション(小惑星フェートン)
2020-現在 Hera搭載熱カメラTIRI、国際共同ミッションAIDA (ESA, NASA, and JAXA)
2021-現在 月極域探査搭載分光カメラALIS?
現在の研究課題
月惑星探査アーカイブサイエンス
深宇宙探査におけるソフトウエア工学
リモートセンシングにおける較正
研究内容キーワード
深宇宙探査理工学
コンピュータビジョン
画像認識
機械学習
データサイエンス
惑星科学
所属学会
日本地球惑星科学連合, 情報処理学会, リモートセンシング学会 日本惑星科学会,日本測地学会,情報地質学会,東京地学協会, The Meteoritical Society, American Association for the Advancement of Science

パーソナルデータ

趣味
読書?星見
子供時代の夢
Voyagerグランドツアーに触発されて(!)我々の太陽系の探検
これからの目標
情報科学と宇宙科学を架橋する月惑星アーカイブサイエンスの普及と振興
月火星小惑星等の深宇宙探査
未知の世界の開拓
座右の銘
○○は辺境より興る、人間万事塞翁が馬
愛読書
『暗黙知の次元 : 言語から非言語へ』(マイケル?ポラニー)
『発明.アイディアをいかに育てるか』(ノーバート?ウィーナー)
『物理数学の直観的方法』(長沼伸一郎)
学生へのメッセージ
主専攻と副専攻の勧め(情報工学以外の得意技があると発想も豊かに)。
楽しみながら幅広く学び続けられる人になりましょう!
その他
2016.7  会津から宇宙へ?小惑星Aizuとともに歩む?(福島の進路、とうほう地域総合研究所)
2020.9 宇宙とつながる(東北インテリジェント通信JoinT vol.32)
2020.3.8 FUKUSHIMA INDEX no.3 福島製のロボットが月の上で働く...(復興庁YouTubeチャンネル)
2020.3.12 「ふくしまから宇宙へ」を実現する。(ステートメントムービー:ひとつ、ひとつ、実現する ふくしま)
2020.3.26 ふくしま知らなかった大使_現地視察編2_パンから宇宙まで

主な研究

澳博集团発宇宙ソフトウエアを世に出そう!(ベンチャー体験工房ほか)

文部科学省宇宙航空科学技術推進委託費(人材育成)教育事業を出発点として2017年度から実施。
主に、ベンチャー体験工房no.2宇宙リモートセンシングデータの利活用、SCCP月惑星データ解析&たんぽぽ計画、創造工房セミナーといったPBL科目で行う。SCCP受入や出前講義を通じて、会津学鳳生ほか中高生の参加もある。
https://arcspace.jp/doku.php?id=ja:top
https://www.facebook.com/SpaceSoftUoA/

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課外プロジェクト「月惑星データ解析&国際宇宙ステーションたんぽぽ計画」

入学してすぐの一年生から、自ら選んだ題材の学習?研究に取り組めるという、澳博集团の課外プロジェクトのひとつで、2003年から毎年実施されています.「月惑星データ解析」では,月惑星科学の基礎知識の習得,月惑星探査機が取得した画像データ等の閲覧?解析方法について学びます.大学研究棟屋上に設置されている天文ドーム内の望遠鏡を用いた天体観測や研究所見学なども行っています.
令和3年度シラバス: http://web-ext.u-aizu.ac.jp/official/curriculum/syllabus/2021_1_J_021.html#OT03-004?

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国際宇宙ステーション搭載捕集装置「たんぽぽ」計画

宇宙空間に漂う塵の中には,微生物やその原材料となる有機物が含まれている可能性があります.「たんぽぽ」計画とは,国際宇宙ステーションに特殊な捕集装置を取り付けて,そのような塵を捕まえる宇宙生物学実験です.たくさんの大学?研究機関で構成されるこのたんぽぽ計画に,澳博集团のCAIST/ARC-Spaceと画像処理学講座の教員および指導学生、そして課外プロジェクト学生が参加しています.シリカエアロゲルという極めて密度の小さい物質でできた捕集体の顕微鏡写真から画像処理で塵を見つけ出すためのソフトウェア開発や,塵を含む捕集体を切り出す装置の開発等に取り組んでいます.
たんぽぽ計画(学外リンク):?http://logos.ls.toyaku.ac.jp/~lcb-7/tanpopo/introduction.html

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小惑星探査機「はやぶさ2」

JAXAが2014年に打ち上げた小惑星探査機「はやぶさ2」プロジェクトに澳博集团からCAIST/ARC-Space所属教員を中心に多くのメンバーが参加し,2018年の小惑星Ryugu(リュウグウ)到着と,2020年の地球帰還を目指して,研究を進めています.特に,「はやぶさ2」に搭載されている近赤外線分光装置を始めとする観測機器の開発や,観測機器が取得するデータを元に小惑星形状のモデリング等を行う解析ソフトウェアの開発に取り組んでいます.

JAXAはやぶさ2プロジェクトサイト

*バナー画像などはJAXAデジタルアーカイブスのデータを利用しています

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地球月惑星リモートセンシングデータの科学的解析

わたしたちの太陽系の成り立ちや進化を知るうえで,月惑星探査機や地球観測衛星が取得したリモートセンシングデータを解析することは非常に重要です.澳博集团で研究され,蓄積されているデータ解析のためのソフトウェア技術を活かして,地球惑星科学上の発見ならびに防災?環境に関わる研究を進めています.

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超広角多眼カメラによる立体視技術の開発 ~視野の広い光学系立体視カメラ~

○立体視カメラに広角レンズを採用
ロボット用の立体視カメラは対の望遠レンズを採用しており、視野が狭く、スキャン機能が必要であった。従来、望遠カメラが採用されていた理由は画像のひずみが少なく画像処理が容易かつ高速であったからである。しかし、広角ないし魚眼レンズで実装することができれば、可動部がなくメンテナンスフリーのシステムが作れる。

○広角レンズで視野を確保
ひずみの大きい画像での立体視では、特徴点の対応を計算する際、画素の重み付けなどに工夫が要る。ひずみの小さい光学系を求めるのではなく、逆に広視野を重視し、それでも使える技術の開発、ノウハウの習得に挑戦している。

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月火星箱庭構想

月火星箱庭構想で作成を目指すロボット評価施設は,大きく3つ.1つはリアル&バーチャル箱庭(ロボット走行路&リアル空間を再現したシミュレータ内の走行路),2つ目は月火星表面を模擬可能なシミュレータチャンバ(低圧環境,表面土壌等を模擬),3つ目は共同利用可能な月火星探査ロボット運用設備(アンテナ等).

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月惑星探査機搭載の観測機器開発

月惑星探査機は,目的地で科学的なデータを取得するために,カメラや分光装置などの様々な観測機器を搭載します.澳博集团ではCAIST/ARC-Space所属教員を中心に,周辺の企業等とも連携して探査機搭載観測機器の開発に取り組んでいます.

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月惑星探査データ解析ソフトウェアの開発

小惑星探査機「はやぶさ」や月探査機「かぐや」など,これまでに行われた月惑星探査計画によって,多くの観測データが得られています.この資産を活かして,多様な科学的解析を進めるため,解析を助けるソフトウェアが必要とされています.
複雑なデータをわかりやすく可視化したり,膨大なデータの中から重要なものを見つけ出すための技術を研究しています.

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主な著書?論文

?Demura et al.(2006) Science 312, 1347-1349 "Pole and Global Shape of 25143 Itokawa"
?出村(2014) 宇宙科学情報解析論文誌 第3号 「月惑星探査研究拠点間連携によるデータセンター構想」
? 天文学大事典(2007) 天文学大事典編集委員会(一部執筆) 地人書館 ISBN 978-4-8052-0787-1
?最新?月の科学 残された謎を解く(2008) NHKブックス No.1115 ISBN 978-4140911150 渡部潤一?出村裕英?平田成?寺薗淳也
?理科好きな子に育つ ふしぎのお話365 誠文堂新光社(2015) ISBN 978-4-416-11500-8 自然史学会連合 監修 (一部執筆)"
? 地形現象のモデリング[海底から地球外天体まで] 名古屋大学出版会(2017) ISBN 978-4-8158-0887-7 遠藤徳孝ほか、(5章地球外における形態の観測、執筆)