Intelligent Software Engineering
概要
Society 5.0では、人工知能やIoTが主要技術となり、それらが人々の生活をより便利に豊かにするとされています。一方、「人間が情報資源(ソフトウェアやデータ)を適切に理解し、かつ情報資源を他人に分かり易い形式で自ら作成できる」という観点では、情報格差 (Digital Divide) ひいては教育格差を解決しなければなりません。
プログラミング言語、フレームワーク、開発環境の進歩により開発者の環境は改善しています。一方で、ソフトウェアシステムが複雑化し、人材不足が懸念される中、生産性(納期遅れ等)、欠陥(バグによる損害)、管理(再利用と修正、長期的な技術継承)に関する様々な問題も残っています。これらは、ソフトウェア工学の積年の課題であり、多くは、コンピュータ指向のプログラミング言語の設計とその難しさに起因します。情報資源はプログラミングによって生み出されることから、プログラミングは世の中に広く影響を与える主要技術のひとつです。そこで、渡部研究室では情報格差や教育格差を是正することを目的に、以下のテーマに取り組んでいます。
- モデル?コード?ドキュメントの記述が可能な、次世代のプログラミング言語、プログラミング環境、情報資源と知識の表現手法、ビッグ情報資源構想
- 人工知能とデータサイエンスに基づくコーディング支援
- データベースに対する高レベルのクエリ言語とクエリインタフェース